意味がないことこそ、
最大の意味を持つ。
そもそも意味のないことはない。
すべての事柄は意志の元に還るのだから。
だが、意味のないことをした、そう思って後悔しても、
それから得られるものはある。
学びや体験。
それは人生の見られないような、書かれないような物語の外に小さな幸せを生むことである。
だから、
意味のないことは、
大事な事だと
私は確信している。
あなたとわたし、
合わないね。
会ってもくれないし、
明日も仕事って毎日毎日言ってるね。
愛してるよ、なんて言葉も信用なんて出来ないよ。
あーあ、いつからこうなっちゃったんだろうね。
わたしとあなた、
分かり合えないな。
私だって忙しいんだと言っても、私だって寂しいと、
私たち、平行線な会話をいつまで続けるんだろうか。
笑うことも二人とも、昔より少なくなったな。
わかんないよ。君の事全部、全部。
わだかまりがとけることなんてないな。
割れた硝子のような、明日をまた繰り返す。
わたしとあなた、
自分のことしか考えていないものだからね。
しょうがないんだな。これが。
雨の予報を知らなかった私に、
柔らかい雨が私を埋める。
私は私に傘を持ってこなくてよかったと思えた。
初めて自分に優しくなれた。
雨が降ってるのに
ちょっと差してる矛盾したような陽射しも、
暖かい気がして、
ちょっとした幸せってどれほどありがたいか
それが今分かった気がする。
ちょっと厳しい人だって、
人のためを思って言ってくれてる
優しさもあって、
その優しさが不器用で
愛おしいなといつも思いながら
なんてことを思い出しながら
スキップをして。
夕暮れの道を歩き出す。
一筋の光だけ見てたかった。
暗闇が辛かった。希望の陽だまりの庭に
できる影に恐怖した。
綺麗なあの子にも醜いところはあったし、
元気なあの人にも悲しいところはあった。
光がある所に私は居れないけど、
闇がある所にだけ居れたけど、
それでも私は嫌なの。
光だけを見続けるためには
光を増やさなければいけない
私は一日を始めるための幕を開けた。
おはよう。そんな独り言を呟いて。
哀愁を誘う紅も
帽子を被って色を隠す。
でもチラチラと
見えてしまう。
それを言うべきなのか、
言わないべきなのか悩みながら
私も色を隠す。
みんなみんな、
色を隠して。
見せてる人もいるけど、
僕は怖くて見せれない。
私は赤と青が混ざってる。
自分でも分からなくて、
辛くなる。
みんなの色も、悩みの種だったりするのかな。