『夜が明けた。』
友達とみんなで朝まで飲んで朝方に始発で帰る。
夜が明けてくると空は、夜の藍色からオレンジ色へ、そして白っぽく変わってきている。空気はひんやりと湿っぽく、街は日中の喧騒が嘘のように静か。
眠さと気だるさと、やや二日酔いの体を引きずってみんなで駅まで歩く。
一晩中飲むなんて、今ではもうそんな体力もないし、不思議とやりたいとも思わない。
それでも、こういうときの朝の光景は今でもはっきり思い出せるし、今となっては学生時代の宝物。
青春、だったのかもしれない。
『ふとした瞬間』
ああ、そうだ
接着剤って持ってたかな
部屋に行ったら見てみよう
↓
あれ?何しにきたんだっけ?
あ、100均に行ったらあれ買おう
↓
色々買うけど、必要なものだけ思い出せない
そういえばハガキきてたんだっけ
歯医者の予約しなきゃなぁ
↓
ハガキ見るまでもう思い出さない
ふとした瞬間に思い出した、あとでやろうと思ったこと。たいてい忘れてしまう自分が情けない。
『どんなに離れていても』
昔の友達。
当時は、みんな場所や時間を共有してるものが多かったけど。
何かしら学校に通う人、
起業する人、
仕事などで生活時間が変わる人、
遠くへ引っ越していってしまう人、
結婚してる、していない、
子どもを持つ、持たない、
親の介護、などなど。
それぞれのライフステージが変わると、昔のようにはなかなか集まれなくなってくる。
でも、バラバラになっても、突然何かの拍子にまた集まれたりするから不思議。
すると、ずっと離れていたとは思えないくらい楽しい時間が過ごせる。
きっとまた、それからしばらく会わないのだろう。
そしてまた、思い出したようにみんなで集まる時が来るのだろう。
それまで、みんなに楽しい報告ができるように私も頑張ろう。
『こっちに恋』『愛にきて』
今日はとてもかわいらしいお題。
知らなかったけれど、
“恋っていうから愛にきた”
みたいな言葉遊びがあるようで。
私も何か似たような言葉遊びないかなと考えてみたけれど…
“好きだらけだと舐められる”
“恋は行け(鯉は池)”
とか??ダメだ。私には才能がない。
そもそもの話、こっちに来いとか、会いに来てとか…自分が来なさいよと。恋でも愛でも、要望ばかりじゃなくて自分が動きなさいよと。
ああダメだ。こんなに可愛いお題なのに。
こんな日はもう早く寝よう。
『巡り逢い』
本屋さんで、ふと手に取った一冊の文庫本。
題名も、裏面にあるあらすじも私好みの予感。
即決して買って帰り、夢中で読み出した。
少し読んでみると、
うん、やっぱり面白い。
これはアタリだ!
物語に引き込まれて読み進めていくうちに、どこか違和感を覚える。
なんだろう?
最後のほう、物語も佳境に入り、ついに違和感の正体に気がついた。
あ…これ前にも読んだことあるわ。