ALOS_0.5

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6/21/2025, 1:21:13 PM

追いかけて、正面に回り込んで、眼を見つめて
そのあとどうしていいかわからないから
もう少し後ろを歩く




: 君の背中を追って

6/19/2025, 9:15:40 AM

経緯度の経と緯が機織りのタテ糸とヨコ糸だという話を知ってる人の大半は、地理関係かアパレル関係か中島みゆきのファンだというささやかな偏見がある


: 糸

6/16/2025, 12:52:43 PM

企業城下町ならではの徒歩通勤だった祖父を会社の正門まで迎えに行って、親の退勤まで祖父母の家で遊んでいた

帰りの通り道にある明治の牛乳屋さんで瓶入りのヨーグルトを買ってもらい、庭に置いてもらった小さなブランコでいつまでも飽きずに揺れている

その後まもなく一帯の再開発でマンションが建ち、
祖父母も定年で隠居し、私も父の転勤で引っ越した
その後時々思い出しては、今でも魂だけが庭のあの場所のブランコに揺れに行くのだ



: 記憶の地図

6/15/2025, 3:40:42 PM

お気に入りのモノほど無情にもよく割れる
逆に特に気に入ってないモノは意外と長持ちするように思える

遺跡から完全な形で出土する器は、当時から数百年数千年、全く気に入られなかったものの数々なのかよとぶつぶつ言いながら
割れた破片を半泣きで片付ける



: マグカップ

6/11/2025, 2:11:13 PM

思い返すとその日はいつもサラッと晴れていた
一生懸命、泣くのに耐えているとき
空は必ず青いのだ

もう二度と会えないという時に限って
毎回、晴天のもとで見送った
見送られる側がそう望んでいたかのように

そしてしばらく経ち、少し落ち着いて
やっと泣けた日に限って雨垂れの音が
無性に気になるのだ



: 雨音に包まれて

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