るい

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5/11/2024, 1:28:21 PM

愛を叫ぶ。



僕の学校には、年に一度、地獄のイベントがやってくる。
屋上から大声で叫ぶイベント。
告白するやつもいれば、家族や兄弟への不満を叫ぶやつもいれば、先生への文句も言うやつもいる。

今年で高校生活も最後、という事で、僕の学年から出る人は結構いるらしい。
まぁ、僕は出ないけどね。
でも彼は出るらしい、彼って?僕の恋人。
結構イケメンだし、人気があるらしい、だから女子はソワソワしてる。

出場する生徒以外が、運動場へ出た。
順番に出場生徒が気持ちを叫んでいった。
告白して成功してるやつもいた。
黄色い歓声が響く中、ついに彼の番が来た。
女子たちはまたもや黄色い歓声。

そんな中、あいつは叫んだ。
「すげぇ変なやつだけど、笑うと綺麗なんだ」
みんなシーンとして、なんの話だ?と混乱の表情を浮かべている。

「すげぇ好きなやつがいるんだ」
シーンとした会場が、一気に盛り上がった。
女子は誰?!と叫んでる、喉大丈夫なの?

「きっと本人は気づいてる、屋上で、キスをした。」
ぶわっと顔に熱がこもった。僕のことだと一瞬で分かった。
見上げると、目が合ったかのように、彼は微笑んだ。
僕も好きだよ。と心の中で叫んだ。

5/10/2024, 1:43:31 PM

モンシロチョウ



蝶々の標本を作るために、モンシロチョウを捕まえに近くの公園まで足を運んだ。
今の季節は花が多くの咲いているため、たくさんの虫たちが姿を現している。

あ、見つけた、チューリップに止まり蜜を吸うモンシロチョウ。
僕は後ろから、音を立てずに近ずいた。
すると横から、またもう一匹モンシロチョウがやってきた。

まるで、僕の存在を知らせるように、花に止まる蝶に近づき、二匹は並んで飛んで行った。
恋人だったんだろうか、そりゃ、愛する人が、知らない人に連れていかれて、あ逆の果てに標本にまでされたら、、、恐ろしい、、
僕はどれほど恐ろしい事をしようとしていたんだろう、

そう考えると人間は自分勝手だと勝手に感じて、僕は標本を作るのをやめた。
虫であろうと、花であろうと、生きている限り、
皆愛するものが存在するのだ、

無闇に捕まえて自己満足で済ましてはならないのだ。

5/10/2024, 6:53:39 AM

忘れられない、いつまでも

忘れられない人っているよね、寝る前に不意に思い出して、思い出に浸って勝手に悲しくなって、泣き疲れて寝る。
1ヶ月に1回はそんな現象が起こる。
きっと生涯忘れられない。
忘れようとしてもきっと無理なんだろう。

それもまぁ、人生経験という事にして、
いつまでも忘れないでおこう。

5/7/2024, 2:42:38 PM

初恋の日



忘れるはずがない、君を見つけた日。
君と出逢ってから、毎日君に恋してる。

毎日が初恋のように、初々しくて、楽しくて、少し照れくさくて、いつか想いが交わればいいね。

5/6/2024, 10:48:52 AM

明日世界が終わるなら


今日もいつもと変わらない事をして過ごした。

朝起きて、ご飯を食べて、勉強して、トイレして、色々した。

でも、明日世界が終わるなら何する?不意に考えた。
なぜかいてもたってもいられなくて、スマホを手に家を出た。

隠すのもありだけど、伝えるのも悪くない。
今までの不満をぶつけてやろうじゃないか、そう思いあいつの家まで走った。

インターホンを鳴らすとあいつが出てきた。
「なに?」呑気に聞いてくるそいつの口を奪った。
二度目のキスをした。
驚いてビンタされた、痛い、
「何すんの、、」
「気持ち伝えようと思って」
「伝える前に動いてどうすんの、」

言うつもりもなかったし、こんな事するつもり無かったけど、伝えれば何かが変わる気がして、本能が動いた。

好きだよ、ずっと好き、大好き、一目惚れだった。そう話すと、顔を赤くして固まってる。
やっぱり変なやつ、

「なんでいきなり、」
「明日世界が終わるならどうする?って考えてた、世界が終わるなら俺も死ぬし、どうせ死ぬなら伝えようと思って、」

「実際は終わんないし、死なないよ」
冷静なツッコミが来て何も言えない。
しばらく沈黙が続いたけど、沈黙を破ったのは君だった。
少し顔を赤らめて、
「僕も、ずっと好き」
そう言った。

突然の出来事に口が塞がらなかった。
「不細工な顔」
面白おかしく笑う君につられて笑った。

明日世界が終わっても、俺たちには関係ない。

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