明日世界が終わるなら
今日もいつもと変わらない事をして過ごした。
朝起きて、ご飯を食べて、勉強して、トイレして、色々した。
でも、明日世界が終わるなら何する?不意に考えた。
なぜかいてもたってもいられなくて、スマホを手に家を出た。
隠すのもありだけど、伝えるのも悪くない。
今までの不満をぶつけてやろうじゃないか、そう思いあいつの家まで走った。
インターホンを鳴らすとあいつが出てきた。
「なに?」呑気に聞いてくるそいつの口を奪った。
二度目のキスをした。
驚いてビンタされた、痛い、
「何すんの、、」
「気持ち伝えようと思って」
「伝える前に動いてどうすんの、」
言うつもりもなかったし、こんな事するつもり無かったけど、伝えれば何かが変わる気がして、本能が動いた。
好きだよ、ずっと好き、大好き、一目惚れだった。そう話すと、顔を赤くして固まってる。
やっぱり変なやつ、
「なんでいきなり、」
「明日世界が終わるならどうする?って考えてた、世界が終わるなら俺も死ぬし、どうせ死ぬなら伝えようと思って、」
「実際は終わんないし、死なないよ」
冷静なツッコミが来て何も言えない。
しばらく沈黙が続いたけど、沈黙を破ったのは君だった。
少し顔を赤らめて、
「僕も、ずっと好き」
そう言った。
突然の出来事に口が塞がらなかった。
「不細工な顔」
面白おかしく笑う君につられて笑った。
明日世界が終わっても、俺たちには関係ない。
5/6/2024, 10:48:52 AM