t「まだ知らない世界」
創作をしてると知識欲が止まらなくなる。
えがいてみたい自分の夢を妄想するために近い世界の他人の頭を覗いて自分の物語を更に楽しくさせたい。
こんな話もいいな、この人のこの描写いいな。あの人の細かい伏線見ててわくわくするな。
電子や紙という限られた形の中で広がるみたことのない空間にたくさんの刺激を受ける。
特に新しい分野は知らない事が溢れていて涎が垂れる。まだ知らない世界に手を伸ばして見識が肥えるこの過程こそ一番脳汁がでる瞬間。
t「手放す勇気」
君と堕ちるとこまで堕ちたかった。
変わり者だと蔑まれて世間からのはみ出し者同士グループで仲良くやっていたのに、君は変わってしまったね。
たくさんの人との出会いで人は変わるもの、それは理解している。だから君が変わってしまうのは構わないと思った。例えそれが普通になってしまう事でも、今よりももっと変になってしまう事でも、最後には君と笑い合える関係で有りたいなと思っていた。
でもそれは君の変化によって君のそばに居ることさえも無理になってしまったよ。挨拶はしてくれるけど約束は守らない。発想はかわらないけど、着眼点がかわった。グループの中ではあり得ない事を平然と求めるようになった。
笑えなかった自分を救ってくれた君だから、最後までおちるなら君と堕ちたかった。でも君は他人に迷惑をかけるところまで変わってしまった。君と繋いでいたかった最後の絆も手も今離れそう。
君がいらないなら自分もいらないよ。
そろそろ紡いだ見えない糸を手放す勇気が、自分には必要なのかもしれない。いつ切れてもおかしくないほどの細い糸を自分で千切ってしまう勇気が。
t「光り輝け、暗闇で」
タイトルのようなお題ってちょっと難しい。
このお題を見てパッと思い浮かんだアニメに、世代が出ちゃうなとか全然関係ないこと考えちゃう。
今回のお題、輝けって命令形が入ってるからちょっと難しいなって思う。自分に向けた未来への鼓舞なのか、他者に向けて放った言葉なのか、はたまたそれ以外なのか。何にせよ命令形だからどうしても言葉的に強くなってしまうから話的にも激動的なものになってしまうそいだなって。
そのあとに暗闇でってあるから考えたらアイドル系統の話だと面白いかなって思っちゃう。暗い過去と暗いステージ、今まで当たらなかったスポットライト…それをアイドル目線でかいてもファン目線でかいても、暗い中でアイドルとして輝け!みたいなのが定石で面白いのかなって、思いながら内容は書かずに概要だけ書いて大満足する。
t「酸素」
元素の酸素でさえ結合して酸素になるのに、人は一人で生きていかないといけないなんて過酷がすぎる。
元素でさえも特殊な気体が存在するのに、人は少しでも特殊であれば生きづらい。
酸素という普通の皮を吸って被って、個性という二酸化炭素を吐いて捨てる。
元素の酸素のまま無個性で生きていくのを許してくれないのにO2になれと、周りがすすめ果てには二酸化炭素まで求められる。元素なままではだめですか?
独身にはまだまだ辛い世の中よ。
t「記憶の海」
夜中眠れない時にざぶんと訪れる過去の記憶。
悲しかった事も嬉しかった事も全部走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
瞼の裏で始まる『過去』から『今』までの上映会。
一人反省会と嬉しかった事が連続で繰り返される。
丸々一本の映画を見たあとの疲労感を覚えて体の力が自然と抜けていく。
まだまた終わら一人上映会。きっと今日はこの記憶の海に溺れながら眠りにつくのだろう。