t「ただ君だけ」
過去を振り返った時、変わり者だと笑われた自分が複雑な思いを抱えながら一緒に笑ってる姿が瞼の裏に浮かぶ。
普通でありたいと思っているのにどこか普通と違うらしい自分。でもどこが違うのか分からず、笑い者にされて言い返せる言葉も無ければ、孤立する恐怖に打ち勝てるわけでもない。ただ毎日自分を否定して笑う。
帰宅して人がいない空間にほっと息が胸のうちからこぼれた。人といるのは好きだけど、それよりも今は笑われない時間の方がずっと安心出来る。
リンリンと鈴の音を響かせて扉の奥から我が家の愛犬が顔を出す。無垢な瞳と純粋な好意を持って近寄る愛犬に思わず心からの笑いがこぼれる。
ただ君だけは、傷付けずに自分のそばに居てくれるのだと。
t「未来への船」
海にはたくさんの夢が詰まってる。
一獲千金さえ望めるようなそんな夢が。
ただ海を夢を見つめるだけでは手に入らない。
考えて動かなければいつまでもかなわない。
手を伸ばして足を動かして脳をフル回転させて。
さあ行こう今未来への船を漕いで大海へ。
t「木漏れ日」
無造作に生い茂る木々の隙間から、人のぬくもりとは違う暖かな陽射しが地面に影を残す。
いつもの決まった場所に腰を下ろす。少しまぶしい木漏れ日に目を細めていると次第に眠気で瞼が重くなる。
ダメだとわかってはいても抗えない。最後の最後まで抵抗した瞳は首をがくんと落としたのを皮切りに閉じてしまった。
t「ラブソング」
過去の貴女に送るラブソング。
笑った時に出る笑窪が可愛いね
怒った時に膨らむほっぺが愛おしかった
優しい君の大きな瞳が好きだった
お互いにぶつかった手に顔を赤くしたあの瞬間が
なによりもいじらしくて幸せな時だった
君との君たちの思い出はかけがえのないもので
今でも鮮明に頭の中を彩る
寂しい夜もあったけど次に君に会える時間を考えて
一人ベッドで枕を抱きしめて眠る
ラブソングって何で他人の恋愛遍歴?を聞かされなきゃいけないんだ…クソクソ自慢しやがってっこっちは恋愛経験すらなくて妄想と創造と想像で構成されてるのにっ捻くれているのはわかってるっけど、クソッ恋愛してなくても刺さるラブソングが羨ましいっ!!!!
t「すれ違う瞳」
ファンとしてあなたの視界に映りたいと思うのは許してほしい。
邪な考えなのはわかってる。それでもあなたを応援するファンの一人で、夢を追いかけるあなたをずっとみていたい。
画面の向こうでは決して合うことのない目線。
ライブだけはあなたの目にとまることができる。
グループとしてその中のメンバーの一人として私は応援したい。他のメンバーを目で追いながらずっとあなたを意識する。
合うようで合わない、あなたとファンとですれ違う瞳、ちょっとでもいいからみてほしいの私を。