t「夢へ!」
へってなんでえって音で発音するんだろう不思議。
調べたらへは方向を示すんだって。そうなんだ〜。
そしたら夢へ!も夢に向かって!とか夢の方向へ!
みたいな感じなのかな?夢という不確定なモノなの
形も色も匂いもしないそれというナニかに向かって
行動を起こすんだ。不思議だね。ふわふわしてるね
t「元気かな」
まだ幼かったころに年は追いつかないけど
君に似合う人になるから待っててほしい!
と顔を真っ赤にした君はどうしてるかな?
活発でどうも可愛げない君があの時だけは
愛おしく思えた。幼い君との約束なら…。
きっと大人になればその気持ちは変化して
自分なんて忘れて好きな人と結ばれるはず
あの時の君の顔がどんなに可笑しかったか
今でも思い出せるくらいには君を思ってる
元気かな?あの日交わした可愛げのない君
t「遠い約束」
待ってるよ。
その一言だけを残して君は行ってしまった。
自分よりも早く大人になる君。
どい足掻いてもこれだけは一生追いつけない。
それなのに待ってるよ、なんて…。
残酷な現実を突きつけられても進みしかない。
君と交わした未来の遠い約束のために。
t「新しい地図」
三月の末が終わり四月の一週目も終わる頃。
新しくきた場所のマップをスマホで開いて。
今更周りに何があるのかマップと睨み合いしながら確認する。
下見のために来てはいたけど、その実周りに何がとこにあるのかよくわかっていない。
コンビニが近いな…スーパーもちょっと行った所にある…あとは…全部駅前か〜。
家具の少ない部屋で大の字で倒れる。もう一度スマホの画面を見つめる。
見知らぬ土地に、見知らぬ場所。今まで住んでいた故郷とは全然違う形をしている。
本当に来たんだ…!とこんなことでも実感する。
今日は天気もいいから出掛けよう。手に入った新しい地図に心を躍らせて起き上がった。
t「好きだよ」
誰かを守るためにボロボロになる君。
たとえ君が人ならざる者であったとしても
自分たちのために闘う君を嫌いにはなれない。
いつかどこかで君が壊れてしまって敵になっても
君が誰かのために闘えなくなってしまっても
自分だけは君を愛し続けるよ
好きだよ、どんな姿になっても
ボロボロな姿で微笑でくれたあの日からずっと