t「風のいたずら」
君の髪が風に揺られてなびく
かたくもない柔らかくもない髪質
気持ちよさそうに歩いて笑う君
その姿につい見惚れてしまう
今だけは風のいたずらでなびく髪の隙間から
君を見ている自分を許して欲しい
t「透明な涙」
自分に自信が無いの
可愛くて愛される自分でいたい
美人で強かで頼られる自分がいい
見た目だけでも強くありたい
第一印象は顔と言われるから
泣いてもいい、今は誤魔化してもいい
いつか自分に自信が持てるまで
黒い涙を何度だって流す
頑張った分だけ過ぎた努力が
実って透明な涙になる日まで
t「あなたのもとへ」
初めまして
きっかけは些細な事で偶然だった
よろしくお願いします
二人して頭を下げ合って残りの人生を
二人で歩み続けると決めた薬指に誓って
初めまして
新しい命を授かりやらなければならいな事や
守らなければならない事がたくさん出来た
よろしくお願いします
色々なことに二人で揃って頭を下げた
気の強い子ではあったけど優しい子だった
初めまして
もう貴方は握った手が誰なのかわかっていない
それなのに出会った時と同じ顔で笑う
よろしくお願いします
先をいく貴方を見送り一人頭を下げる
いかないで!
泣く子をあやすように言葉を紡ぐ
ごめんねもうちょっと居たかったけど
もういかないといけないから
最後は笑って眠りましょう
そうして目を閉じて迎えを待つ
初めまして
出会った時と同じ言葉で笑うあなたのもとへ
t「そっと」
夢のような日が終わる
仲間と分かちあった喜びと熱がまだ覚めない
各々がまた明日と声をあげて帰路につく
気付いたら自宅の天井をぼーっと見つめていた
夢じゃない自分たちは見たんだ夢の景色を
確かな体の疲労感が現実なんだと教えてくれる
眠れない体はくたくたなのに興奮が治まらない
不意にスマホの画面が点灯して通知が映される
眠れない、その一言が先程熱を分かちあった
仲間の一人が言うと他の仲間も次々と反応する
みんなまだきっと夢にうかされているんだ
自分だけじゃないそう思うと自然と笑ってしまう
スマホを手に取り自分も、とだけ打って送信した
仲間たちからこぼれてあふれる文字を見て
そっと微笑むみんなもきっと自分と同じ気持ち
t「まだ見ぬ景色」
手を伸ばした夢のために動いてる
けどそんな簡単に叶う夢じゃない
ゆっくりだけど近づいて
同じ夢を持つ仲間も出来た
挫けそうになっても砕かれそうになっても
自分は…自分たちは
出会った頃に誓った夢をみて
まだ見ぬ景色を目指して走り出す
最高の仲間と最高の景色を