バカみたい
自分はバカみたいだ
自分にばかり君は強く当たるし
自分にばかり君に愛を伝えている
自分の一方通行だと思ってしまう
でも君が今日も無事帰宅しただけで
自分はバカみたいに喜んでしまう
君が好き
君がどうしようも出来ない熱で暴れだしても
自分が受け止めるから
君が不器用で言葉でなく物で答えてくれたら
自分はそれで喜べる
バカみたいかもしれないけど
君と自分はそれで成り立っている
バカみたいな関係のお話
セーター
冬の季節の定番の服。それが自分にとってはいわゆるセーターというものだ。
でもこのセーターが中々厄介で、自分の体質なのか冬場の静電気が酷い。金属であれば何でもバチバチと鳴る。最悪生き物にもバチィときたらもう何にも触れられない。
本当に、好きな人と手を繋ぐ時でさえ静電気が起こり気まずくなる。毎回、静電気が起こり、痛い思いをしないと繋げないとかどんな悲劇…。
だから静電気対策でブレスレットをしてみた。静電気が起こらないらしいブレスレット。試しに使ってみたけど中々良い。バチバチこない。これでお揃いのセーターも着れるな。
なんて甘い事を考えながら君の手を取る。バチバチしない。素直に嬉しい。でも君は…
「静電気こなかったね」
「静電気ってお互いの電気を送りあってるみたいでちょっと好きなんだよね」
って言うから。次からはセーターを着てブレスレットも外すかもしれない。
声が枯れるまで
上を見ると空には雲一つない快晴。
今でも思い出す、あの日君と声が枯れるまで泣いた空は、僕らを隠すかのように雲に覆われた雨模様だった。
僕らが泣いたあの日、僕らが後悔して泣いたあの日、僕らが泣いて強くなったあの日。
僕らが認め合い許し合いそして将来を誓った。あの日だけは僕らは一生忘れない。
振り返れば救えたのもの救えなかったもの、今も変わらず苦しんでいるもの今は笑っているもの様々だ。
僕らは感情の繰り返しで今と未来のために生きている。
君と声が出なくなるまで泣いたあの日、あの日があったから僕は今こうして空を見あげていられる。
僕らが次枯らしていいのは後悔だけだ。
静寂に包まれた部屋
「わかってる、言われなくても大丈夫、そしたらもう切るよ、はいはい」
ガチャと鍵を回し見慣れた暗い部屋呑み込まれる。
不便なもので灯りを着けるには暗闇の奥深くまで足を伸ばさないとならない。
先程まで電話をしていたせいか、暗闇の部屋が妙に静かに感じる。
朝起きて、支度をして、家を出れば、辺りには色んな音が耳をくすぐる。昼間は下らない雑談などして賑やかに過ごす。夜、帰路につけば虫の音や様々な機械音が帰り道のBGMになる。
そして、家に帰ると誰も居るはずのない静寂に包まれた部屋で一人朝を待つ。
たまに思う、いつもより静かな部屋で、時間がゆっくり感じる。きっとそれは自分が寂しいと感じているからなのかもしれない。そんな事を思いながら灯りを着け、スマホをまた取り出した。
鳥のように
私は小さいから
象のように大きくて優しく
私は幼いから
鳥のようにかしこく強かに
私はまだ誰かだから
鐘のような象徴になり
私はまだふにふにだから
たくさんの経験でつよく
私は自信がないから
私の大好きなあなたのように
いつも笑顔で気ままな
そんな人になりたい