理由は、あったんだと思う。
どんなに下らなかろうが、どんなに馬鹿げていようが、そうせざるを得なかった理由があったんだと思う。
でも、その為に”なかったこと”にされるのは間違っている。
「アイツらは勘違いしてたんだよねぇ。
小さい命だからこそ、簡単に食い潰せたんだってことに気づかなかったんだから」
ケラケラと笑う彼は、その目の奥に冷えた炎を宿していて。
「バカにされるのは慣れてるけど、みんなをバカにするなら別だからね?
ーーーあぁ、もう聞こえてないか」
食い潰した命を横に、彼はつまらなさそうに息を吐いた。
小さな命
然り気無い言葉程、実は大切なのかもしれないね。
「永遠なんて、私には誓えないわ」って、いつかの君は言っていた。
「あなたが好きだからこそ、簡単に”永遠に”なんて、言えないもの」
あの時は少し、いや、かなりショックだったな。
僕だけが、君のことを好きなんじゃないかって、本気で悩んだんだよ?
ーーーでも、違った。
「だから、今この時に伝えたいの。今を伝えることをずっとずっと繰り返していきたいの。
そうすれば、その時は”永遠”に変わるでしょう?」
そう言って笑った君は、「愛してる」と囁いた。
Love you
その人は、無邪気な笑顔が印象的で、誰よりも真面目でストイックな人。
その人は、温かな優しさを持っていて、多才なのに謙虚で穏やかな人。
その人は、信じた道を貫く信念を持っていて、努力と才能に恵まれた人。
その人は、仲間の為に”場”を作り出した、優れた先見と大胆な行動力を持つ人。
その人は、一度絶望しながらも新たな道を見出だした、不屈の心を持った人。
その人は、夢を諦めずに追い続けて、その夢を掴み取った努力の人。
その人は、憧れを追い続けて、自身を磨き続けて憧れに並んだ人。
その人は、見出だされた才能と寄せられた期待を、覚悟に変えた人。
その人は、閉じられた世界から抜け出して、新たな世界を作り出した人。
その人は、全てを作り出しながらも遠くで見守っている、マイペースな人。
いつだって届かない、太陽のような人。
そんな”太陽”に憧れながら空を仰ぐ”向日葵”にさえなれない私は、いつだって”地面”が”お友達”だ。
太陽のような
作ることは嫌いじゃない。
考えることは嫌いじゃない。
でも、プロにはなれないんだと解ってる。
だって、オリジナルが1つもないんだから。
作ることはできる。
考えることはできる。
ただ、0から1を作り出せない私は、結局紛い物でしかないのだ。
0からの
ボクがしてきたことは、きっと理解されないんだろうねぇ。
でも、そうじゃないと困る。
ボクがしてきたことは、悪いことだって思ってもらわないと意味がないんだ。
君には、ボクが偽善に見えるのかもしれない。
それでいいんだよ。少なくとも、君がボクを理解することはないからね。
と言うより、絶対に理解されたくないんだけどさ~。
ーーー意味が解らないって?
……解らない方が幸せって言葉があるんだから、素直に頷いてよ。
”同情”できた時点で、君はボクと同じだってことだから、ねぇ?
同情