あなたが逝ったのは、江戸時代───雨の日だった。
「お前は、わたしの宝だ」
そう言って、あなたは目を閉じた。
知らないでしょう?大雨の中、私があなたの墓前で号泣したことを。
だけど気にしないで。私はもう悲しくないから。だって、あなたが傍にいる気がするの。見守ってくれている気がするの。
今世でまた巡り逢えたら、次は幸せの涙を流させてね。もう二度と、あなたに対して悲しい涙は流したくないから。
私はずっと待ってるわ。
あなたにまた、逢えることを。
テーマ「巡り逢い」
題名『今、ここで。』
深夜テンションのため文章がおかしいです。すみません。
「ほらごらん。これはきつね。これはちょうちょ。これはいぬ」
まやちゃんのおとうさんはそういって、まやちゃんにみっつのかげえをしてみせました。しろいかべにうつるいろんなかたちのかげは、どれもまやちゃんがすきなものばかり。
「つぎはまやがやってごらん」
まやちゃんはかべのまえにたって、きつねをつくってみました。
「こんこん!きつねさん!」
「つぎは?」
「……う~ん……あれ~?ちょうちょできな~い」
あらあら。どうやらまやちゃんにはむずかしかったようです。まやちゃんはくやしくて、ないてしまいました。
おとうさんはまやちゃんにいいました。
「まや。できないときは、れんしゅうをするんだ」
「れんしゅう?」
「そうだ。そしたら、いつかかならずできるようになるから」
まやちゃんはれんしゅうをすることにしました。うまれてはじめてのれんしゅうです。
さぁ、うまくできるでしょうか。
*昔作成した幼児向け絵本から一部抜粋
テーマ「影絵」
題名『まやちゃんのれんしゅう』
昨晩、祖父が亡くなった。
でもまだ実感が湧かなくて、ぽやぽやしてる。
一緒にテレビを観た。散歩に行った。お菓子をもらった。怒られたこともあった。
私の記憶のなかにいる祖父は、いつも笑顔で、時に真剣な表情をしていた。なのに、施設で最後に見た祖父の顔は、知らない人の顔だった。
「違う。おじいちゃんじゃない」
ベッドで横になった祖父を見て、私はそう思った。痩せ細っていたし、なんだが骸骨のようで、本当に「祖父」という感じがしなかった。それから数時間後、祖父は息を引き取った。
──────あの頃の祖父は、もういない。だけど、私は前に進んでいく。
目の前の死に悲しんだ後は、目の前の「生」と向き合わなきゃいけないから。
最後に。
おじいちゃん。84年間、お疲れ様でした。そして、孫の私をめいっぱい可愛がってくれて、愛してくれて、ありがとう。
おじいちゃんが私のおじいちゃんで、本当に良かったです。これからは、天国でゆっくり過ごしてください。お父さんに会えるといいね。
これまで本当に、本当に、ありがとうございました。さようなら。
─白桜─
あなたはもういないけれど、私はずっと、あなたを想い続ける。
このあなたへの情熱は、永遠に、絶やさないわ。
だからお願い。
私があなたのもとへ逝ったとき、「おかえり」と言ってね。
テーマ「静かな情熱」
題名『ささやかな愛を』
入学式の日。
春風のような優しい色が、僕の心を染めた。
桜の下に立つ君に、恋をしたから。
テーマ「春恋」
題名『君はあの日、桜と共に消えていった』