「ほらごらん。これはきつね。これはちょうちょ。これはいぬ」
まやちゃんのおとうさんはそういって、まやちゃんにみっつのかげえをしてみせました。しろいかべにうつるいろんなかたちのかげは、どれもまやちゃんがすきなものばかり。
「つぎはまやがやってごらん」
まやちゃんはかべのまえにたって、きつねをつくってみました。
「こんこん!きつねさん!」
「つぎは?」
「……う~ん……あれ~?ちょうちょできな~い」
あらあら。どうやらまやちゃんにはむずかしかったようです。まやちゃんはくやしくて、ないてしまいました。
おとうさんはまやちゃんにいいました。
「まや。できないときは、れんしゅうをするんだ」
「れんしゅう?」
「そうだ。そしたら、いつかかならずできるようになるから」
まやちゃんはれんしゅうをすることにしました。うまれてはじめてのれんしゅうです。
さぁ、うまくできるでしょうか。
*昔作成した幼児向け絵本から一部抜粋
テーマ「影絵」
題名『まやちゃんのれんしゅう』
4/20/2025, 4:08:14 AM