NoName731

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9/12/2024, 10:18:23 AM

気がつけば、きみのことを目で追うようになっていた。

他の女の子にとられたくない。

そう思ってしまう。私のものでもないのに。

顔なんて、全然タイプじゃないのに

一緒に居たい、触れたい。なんて欲望が

湧いて出てくる。


どうやらこれは

流されて付き合うような、嘘気な恋ではなく、

本気の恋なのかもしれない。

9/11/2024, 12:40:24 PM

カレンダーに書き込んだ、きみとの予定。

カレンダーを見るだけで、がんばれる。

嫌な仕事も、嫌いな人も、眼中に無い。

あと3日、あと2日、あと1日と、カウントダウン。

今か今かと、昂ぶる心をおさえつつ。

精一杯のおしゃれをして、髪も、お肌もスペシャルケア。

きみには、1番輝くわたしを見て欲しい。
そして、君が1番だって、言わせたい。


「だいすきです」この言葉が言えたなら

この曖昧な関係から抜け出して、

2人の予定をカレンダーに
書き込めたらいいな。

9/8/2024, 10:50:24 AM

勉強しか取り柄のないわたし。

授業に興味がなさそうなきみ。

正反対のわたしたち。

何の因果か、共に学校から抜け出した、とある夏

きみがわたしの手を引き、走り出す。

手を引くきみの制汗剤の残り香が
わたしを掠めていく。

ああ、この慌ただしい胸の鼓動は、何によるものか?
こんなもの、習った覚えは無い。


うだるような暑さの中走ったから?

先生や親に怒られることへの恐怖?

唯一の自分の取り柄を捨てたことへの焦り?

否、これはきっと―――

9/7/2024, 10:50:28 AM

昼、鍵盤の上で踊るように音を奏でる君の滑らかな指。

夜、君の滑らかな指は僕の頬をそっと撫でる。
ほんの僅かな理性を、本能がかき消す。

朝、となりで眠る君の薬指の影には
気付かないふりをしてキスをした。


ああ、僕の痕を沢山残しているのに、
気付かず出ていった君の顔がいつ歪むのかが楽しみだ。

君が僕の理性を飛ばしてくれたんだ。ありがとう。
でもまだ、君が僕の手のひらの上で踊るようになるまで
この気持ちは隠しておかないとね。

9/6/2024, 1:42:57 PM

待ち合わせ場所にある、時を告げる大きな時計。

どれほどの出会いを見守っているのだろう。

と、見知らぬ人々の恋の始まりに思いを馳せる。

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