昼、鍵盤の上で踊るように音を奏でる君の滑らかな指。夜、君の滑らかな指は僕の頬をそっと撫でる。 ほんの僅かな理性を、本能がかき消す。朝、となりで眠る君の薬指の影には 気付かないふりをしてキスをした。ああ、僕の痕を沢山残しているのに、気付かず出ていった君の顔がいつ歪むのかが楽しみだ。君が僕の理性を飛ばしてくれたんだ。ありがとう。でもまだ、君が僕の手のひらの上で踊るようになるまでこの気持ちは隠しておかないとね。
9/7/2024, 10:50:28 AM