NoName731

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昼、鍵盤の上で踊るように音を奏でる君の滑らかな指。

夜、君の滑らかな指は僕の頬をそっと撫でる。
ほんの僅かな理性を、本能がかき消す。

朝、となりで眠る君の薬指の影には
気付かないふりをしてキスをした。


ああ、僕の痕を沢山残しているのに、
気付かず出ていった君の顔がいつ歪むのかが楽しみだ。

君が僕の理性を飛ばしてくれたんだ。ありがとう。
でもまだ、君が僕の手のひらの上で踊るようになるまで
この気持ちは隠しておかないとね。

9/7/2024, 10:50:28 AM