テーマ「ラララ」
ラララ〜と歌う声が聞こえる。
音楽室の近くを通った彼は、そう思っていた。
ラララ〜と誰かが歌っている。この声は、女の子かな。
と思いながら、声がする音楽室を覗いて見た。
そして、覗いた先で歌っている女の子を見た彼は、一目惚れをしてしまった。
コンコンとノックをして音楽室に入る。女の子は、びっくりした様子で、警戒心を出しながら、彼に質問をした。
「ここに何の用ですか?私は、音楽室の使用許可を取って使っているんですが。」と彼女は言い、出て行って欲しそうにしていた。
彼は、ここにいる経緯を説明し、彼女の声に一目惚れして、付き合ってほしいと伝えた。
彼女は驚きを隠せないようで、「少し考える時間をください」と言い、考えてから、返事をした。
「私達は、まだ知り合って少しなので、まずは友達から始めるのはどうでしょうか?」と提案され、彼はその提案を受け入れ、連絡先を交換した。
そして、これから2人の恋愛が始まるのだった。
テーマ「君と見た虹」
「うわぁ〜、ねぇねぇ、見て〜!虹が出てる。きれ〜!」と学校からの帰り道で、彼女は言った。
「そうだね〜。綺麗。」と彼女の隣を歩きながら彼は言った。
彼と彼女は、昔からの幼なじみで、いつも一緒にいた。
今日の帰りも、一緒に帰ろうと誘われて、今に至っている。
さっきまでは、雨が降っていたのだが、止んで虹が出ていた。
君と見た虹はすごく、すごく、綺麗だった。
テーマ 手紙の行方
「ねぇ、あの手紙まだ、持ってる?」と彼女は言った。
彼女の言ったことに、少し遅れて、彼は反応した。
「うん。まだ、大切に持ってるよ。」と。
「そっか、、、そうなんだね!ありがとう。まだ持っていてくれて。」と彼女は言い、彼の少し前を歩きながら、小さな声で、『やっとこれで、、、』と彼に聞こえないくらいの音量で、彼女は、言う。
2人は、線路の近くを歩いていて、カンカンカンカンという音と共に、遮断機が降りてくる。
彼女は、その遮断機の半歩前に出ていたことに彼は気づき、「危ない!」といい彼女の手を急いで掴んで、遮断機の道路側に引き込んだ。
彼は、彼女を心配して怒ってしまった。
だが、彼女はそんなことを意に介さず、「家に帰ったら私からの手紙呼んでね。」と言い、彼女は、彼に手紙を渡し、二人は家に帰った。
時間よ止まれ、時間よ止まれ。
そう、願う。願っても届かないのに。
終わりがある世界は、緩く緩く時間が過ぎていくのだろう。
時間よ止まれと思う時がある。
大切な人を失う瞬間、告白して断られた瞬間。
様々な瞬間に人、時間よ止まれと思うのだろう。
テーマ 「時間よ止まれ」
テーマ 未来の記憶
これは、まだ誰も知らない。あるかもしれないし、ないかもしれない未来の記憶。
彼は、友人の結婚式に来ていた。友人や家族が座る関係者席に彼は座っていた。新郎新婦の華やかさは、彼も圧倒されるくらいの美しさや可憐さ、かっこよさがあり、彼はすごいなぁと感じていた。
新婦の彼女のことが彼は好きだったのかもしれない。
今は、もう分からないけど、多分好きだったんだと思う。今は、友達としての好きの方が強いのだけど。
誰が好きで誰が付き合ってるとか高校時代は、気になったり、誰かと付き合ったりすのかなと彼は、考えたりしたが、特に今は恋はできないと彼は思っている。
だから、なのか今は、素直に喜べる気がする。
誰かの結婚を喜べるのは、明るい気持ちなのだろう。
それと対なって、負の感情浮かび上がってくるものかもしれないが、彼はそんな気持ちはあまり出ていなかった。
彼は、母方の祖父母のお葬式の時もそんな感じで、悲しい気持ちは出てこなく、ジュースを飲んでいいのかなと思う程度であった。
だから、この夢は、もうここで終わりなのだろう。
これは、夢で未来の記憶なのかもしれない。