深い亀裂が走った港
桟橋には
ダリアが咲いている
乗り遅れた飛行機が上空に
必死に伸びてゆく
飛行機雲が垂直に伸びてゆく
あの靄を乗客は知らない
海風が運ぶ郷愁に砂を被せた
そっと目を伏せる
本気なの?そんなに面白い?
もう必要ないフォルダーを処分する
新しい名前を付けたんだ
刷新された風景に
僕は新しい顔を装着している
真新しいスニーカーに名をあげよう
淘汰されるべき
淘汰されるべき
時間が埃を被らせる
僕はあなたのしもべなのだろうか?
生涯共にするだろうあなた
愛すべきあなた
誰かに足蹴にされれば、最後まで
僕だけは あなたの味方だ
飛行機雲は散らばって
朝日を茜色に染め上げた
君はなんて虚しい二律背反
拷問のような言葉攻めで繰り返すのは
「あたしはどこにもいないの」
だのに君って雨後の筍
タンポポの綿毛のように飛んでって
至る所で声高に騒いでる
幾星霜そばにいたかな
その年月は君には数秒でもね
ボクには何万時間だったよ
それはいいんだ
それが問題じゃない
百歩譲って君が忠犬ハチ公のように
待ってたフリはよせだし
そもそも君が未練や執念で愛し引き摺っていたなんて
自惚れてもいないんだよ ああ そうさ
創作に創作を重ね
夢の中で夢を見させないで
ボクは馬鹿じゃないし
キミの言葉知り尽くしてる
キミに飽きたんだ
疲れたんだ
キミの嘘に疲れ果てたんだ
キミのストレス
キミの家人との事
生活に疲れた主婦のお相手
幾星霜 頑張ったんだよボクだって
窒息寸前で這い出たんだ
飲み込まれる前に脱獄したんだ
ボクがキミに誘ったのは唯一、
詩だけだった
それを断られたらジ・エンドです
多分まだ飲み込めてないんだよ
まだ誰も知らないその場所で
恨みつらみ呪ってる
そいで、男女色とりどり垢作って執拗に彼奴を応援
高らかに歌ってる
ボクの因縁
ボクの闇
片っ端からフォローして
復讐を企んでいる
修羅場をそんなに見たいのかしらん
知らんけど 笑笑
もう我慢出来ないかもね
洗いざらいぶちまけたいね
キミは耐えられるのかな
因果応報 キミの正義の偽善ぶり
誰かを糾弾し公然と恥をかかせておいて
そのぜーんぶキミのやっている事なんだ
汚職事件
言わないよ
言えないよ
だからさっさと消えてくれ 悪霊
思い出の最終章で
大どんでん返し
推理小説の好きなところ
悲痛な物語って
やはり最後はオチもなく
読み手にトラウマを与えるけど
全ての思い出はそれぞれの用途に合う
宝箱に閉まっておくんだ
生きて来た記憶に無駄はないのだから
生きて行く苦難の道のりの中で
いつか必ず役立つ日が来るのだ
出来事とは
それぞれが
カスタマイズして行くからこそ
未来の光を掴めるのだと
まだ未熟かもしれない
それでも生まれたての翼が
ふわふわとはためいている
ふと気付けば…もう 火の鳥は
アスファルトの上
揺らめく 蜃気楼
さめざめと 陽光が注いでいる
君がこじ開けたその扉
僕だけが知っているんだよ
異種族の 神話が ぶつかり合いながら
飛翔しようとしている
いつか誰しもが知り
歓迎してくれるのだろうか
お互いの世界
お互いの差異
魂と魂がぶつかる音の美しさを
見てみたいと思ってくれるのだろうか.....
いつもオレは思っているんだ
この世は間違いじゃないのかって
ひょんな事から迷い込んだんじゃないの?
もう何も信じられない
星空だけが、ah..道しるべ
ねぇ だから、
誰かにひっくり返して欲しいと願ってしまった
それは罪なの
誰か知ってるはずと思ったんだ
人外のような妖気
人を惹き付ける陽キャ
何処までも引っ張って
退屈とはとりあえずおさらば
恐怖しかない娑婆
それでも追いかけて来るさ
何処までも君までも
デッドエンド
そしてもうひとつの顔
作り替えた森の木の葉
何処まで行っても
まわり道
そこはそんなに居心地いいの
愛したフリして彷徨って
男も女も代わり映えしない
無人駅のプラットホーム
文字と声のジグザグな道
制裁されるのはあの世かな