#79 鏡の中の自分
[鏡は私の映しかがみ]
鏡に映る私を観る。
他人のために考えている最中は、
とても良い表情になる。
逆に、自分のことだけを考えている最中は、
顔色が曇っている。
鏡に映る私が、
今の私の状態を知らせてくれる。
だから、私は鏡の中の自分を観る。
#78 永遠に
[楽しい思い出に浸りたい]
永遠に、小学生のまま学校に居たい。
そうすれば、明日も大好きな仲間達が
居るから。
そんなことはいけないと知っている。
人生には、光と影、
花を咲かせては枯れゆく形が自然だ。
自然は、人間に優しくない。
この世の摂理に反する想いに
罪悪感を抱く。
それでも、今だけは、
今から始まる地獄を乗り切るには、
こんな妄想をして心を保つことしか
できないんだ。
弱い自分で、ごめんなさい。
#77 もう一つの物語
[もし地元中学に通っていたら]
小学生の頃、
近くの中学でもう直ぐ中学生になる学生を
他校からも集めて、集会が開かれた。
すると、近くにいたお2人と意気投合!
もし同じ中学になったらよろしくね?
とニコニコして別れた。
あれから中学生になった。
私は、彼女達とは違う中学に通うことに
なってしまった。
もし、彼女達と一緒だったら、
どんな人生を歩んでいたのかな?
そんなもう一つの物語を時折想像したくなる。
中学生は大変だったから、
こんなことを思ってしまうのかもしれない。
もちろん、良い先生もいらっしゃった。
それはとてもありがたいことだと思う。
でも、深い友達になれた人は、
いなかったのかもしれない。
だから、どうしても考えてしまうのだ。
もし、あの中学に入っていたら?、と。
#76 暗がりの中で
[夜闇]
暗がりの中、暗闇に誘われて
夜道を歩く。
ひとけのない時間。
心地良い夜風に吹かれて。
お日様の眩しさに耐えられない時は、
夜の闇の方が落ち着く。
昼と夜、合わせて帳尻が合う。
昼は表、夜は裏。
どちらかに偏らないから良いんだ。
#75 友達
[ランドセルとお揃いのシャーペン]
幼い頃、友達にもらった
チェリーピンク色のシャーペン。
その時一番嬉しかった贈り物。
なんでこんなに嬉しいのか
当時は分からなかったけれど、
大人になった今なら解る。
そのシャーペンは、
私のランドセルの色に合わせて
選んでくれていた。
本当に自分のことを考えて
くれた瞬間が嬉しくて嬉しくて
仕方なかったのだ。
こんなに素敵なプレゼントをくれて
ありがとう。