ことほぎ

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10/26/2024, 5:10:19 AM

#74 どこまでも続く青い空

   [見ず知らずの苦しむ方へ]

   どこまでも続く青い空の下、
   苦しむ誰かを思いやる気持ちを
   空へと向けて投げる。

   見ず知らずの誰かに届くことを祈って。
   御詣りする時は、いつもこんな感じで
   祈っている。

10/20/2024, 9:57:47 AM

#73 すれ違い

   [すれ違い、ぶつかり合う]

   貴方を守りたい人。
   貴方を攻撃したい人。

   同じ人間の姿形をしているのに
   心はまるで別物。

   信じているものが違うから
   すれ違い、喧嘩ばかり。

   でも大丈夫。
   きっとどこかで神様が
   全てを観ているから。

   今は、我慢の時。
   
   
   
   

10/17/2024, 5:17:25 PM

#72 やわらかな光

   [光の三原色]
  
   ポリ袋の中に、絵の具と水を入れる。
   そのポリ袋同士をつないで
   1枚の壁を作るように、吊り下げる。
   
   完成した作品を日の光に当てると、
   カラフルでやわらかい光で満たされる。
   
   その瞬間、あたかも世界を独り占めにして
   作品に閉じ込めてしまったかのような感覚に
   なる。
   それくらい光の三原色が魅せる
   ドラマチックな光景が美しくて仕方なかった。
 
   このまま時が止まってしまうのではないか、
   と思って畏れまで抱いてしまった。
   
   
   
   
   
   

10/15/2024, 5:50:07 AM

#71 高く高く

   [翼]

   もっと高く飛びたくて、
   より質の良い翼を求めてやまない。

   でも、質の良い翼には、
   質の良い対価を求められて、
   未払いが続くと見放される。

   それでも尚、高く飛びたくて、
   何とかコスパの良い翼に飛びつく。

   やがて、高く飛ぶことに飽きて、
   身の丈にあった翼を選ぶ。

   人生って、こんな感じかな?

10/10/2024, 1:58:55 PM

#70 涙の理由

   [悔し涙と嬉し涙]

   悔し涙。
   将来のためにちゃんとしたいのに。
   この世界はどこまでも真っ暗闇。
   可笑しいよ。
   なんで?
   愛してるなんて、貴方は嘘つきだ。

   隣の席の子は、
   当たり前の日常を謳歌していると言う。
   なんで?
   当たり前って言わないでよ!
   お願いだから。

   私の世界は、常に死と隣り合わせ。
   貴方の世界の安寧の為に
   存在するだけの空っぽなゴミ人形。
   ゴミ人形は、
   涙も悲鳴もゴミ箱に捨てて、ふたをする。
   

   そんな人形にも心配してくれる人がいる。
   心配してくれたお陰で、
   あやつり人形も人間の姿になれる。
   優しさに触れる度、涙が出そうになる。
   嬉し涙。
   ほっこりする。

   このまま人間でいたいな?
   でも、人形に戻らないといけないかな?
   なんて、心配してくれた人に
   さらに心配かけるセリフばかり思い浮かぶ。

   よし、もう何も考えず今に集中しとこう!
   涙を拭いて、立ち上がる。

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