#88 終わらせないで
[憎しみで終わらせないで]
いつ死んでもおかしくない人生。
何もできないけれど、
せめて
周りが悲しまない死を
迎える努力はしよう。
それこそ、
苦しみをくれる他人を憎まずに
明るく愛する努力をしよう。
難しいけれど、
傷ついたままでは周りも心配するから。
本当に苦しい時、
心を守ってくれるのは
心配してくれた人達の想い。
私も、その優しさに報いたいから。
怖くても、悪意に呑まれないようにしよう。
#87 セーター
[制服のセーター]
高校のとき着ていた紺色のセーター。
胸元に校章が刻まれて、なのに
セーターがゆったり見えるから
とてもかわいかった。
当時は、よく秋に文化祭で箏を演奏していた。
ステージに上がると
皆セーターを着ていて、
統一感が綺麗だった。
先輩が真剣に箏を演奏する姿を見ながら、
私もその音に合わせてもっと
綺麗な音色を出そうと真剣になった。
だからかな?
今でも周りに流されず
真剣に仕事ができるのは。
あの時の先輩方のお陰なのかもしれない。
#86 落ちてゆく
[集合無意識]
落ちてゆく。
個人の垣根を越えて、集合意識の海へ。
すると、
なんとなく、見えないけれど、
他人の想いが、頭に思い浮かぶ。
それは、良い感情とは限らない。
善意、悪意、彩り豊かな思念の世界。
それを感じ取って、
良い方向に向ける想いを
無意識へ発信していく。
すぐには上手くいかないけれど、
やがて大きくなった善意の無意識は
全てを愛で包んでくれる。
そうやって、
最後には愛が勝つと信じる心が
あれば、地獄に落ちても大丈夫だと思う。
#85 どうすればいいの?
[どうしたら、みんな幸せになれる?]
どうすれば、
嫌な刺激から身を守れるの?
選んだ答えは、
のらりくらり、嘘も忖度、
ゆっくり生きる道。
長いこと嘘で塗り固められて、
嘘に違和感が無くなってゆく。
これで良かったのかな?
もはや自問自答する意識も薄れゆく。
でも、嘘が真になる日は来ない。
それは、記憶の琴線に触れた時。
膨れ上がった真の感情の渦に
呑まれそうになる。
忘れるな。
今、お前はこの感情と引き換えに
生き延びているのだぞ、と。
だから私は、
生きるために偽りの仮面を被る。
この道が、一番守りたい人達の
心を痛めない方法だと知っているから。
別に深刻になることはない。
ただ、生きている。
それだけで、
十分私は恵まれているのだから。
ありがたく、今を生きようと思う。
#84 たくさんの思い出
[心に残る思い出]
明るい思い出は、
心の奥底でいつまでも生きている。
暗い思い出は、
深い悲しみと共に水に流してゆく。
心に残る思い出は、
私自身の選択で決まる。