『青く深く』
青く 深く さらに 深く
深海に 暮らしてる わたしです
海も 空も 山も 人も
どこだって 戦って 生きている
青い ひかり 求め 浮いて
何度でも 殺されて 沈んでく
夢も 恋も 親も 朝も
忘れた⋯と 言わなけりゃ 悲しくて
青く 深く さらに 深く
会いに来て ほしかった 人がいる
砂も 草も 泡も 命も
平等に ここにあり 眠るだけ
『夏の気配』
あなたを知ってから 戸惑う私
化粧も髪の毛も 服にも悩む
電車で会うだけで 繋がりもない
会話を盗み聞き 幸せになる
青春は梅雨空
どしゃぶりも多い
「死にたい」と泣くのは
習慣になった
青春はそれでも
梅雨明けをしちゃう
焦げついて焼けるほど
恋をする予感
今朝もまたいそいそと 鼓動は弾み
夏が来るその気配 浮かれる私
『まだ見ぬ世界へ!』
その一歩 踏み出せず
怖がって 震えてる 者たちへ
怨んだり 妬んだり
死にたいと 泣いている 愚者たちへ
終わるのか 逃げるのか
何もせず 膝を抱き 眠るのか
時に人は脆くて
時に人は、こわれる
青春なんて一瞬で
人生なんて、すぐ終わる
けれど人は強くて
けれど人は、たたかう
一瞬だから眩しく
死ぬから人は、生きるんだ
傷ついて 落ち込んで
ボロボロで 詰んでいる 死者たちよ
殴るんだ 叫ぶんだ
ぶつかって 何度でも 立ち上がれ
聴こえるか 聴こえるか
応援の その声を 聴いてるか
常に人は負けてく
常に人は、死んでく
恋して胸をときめかせ
夢見ていつか、あきらめる
だけど人は最後まで
だけど人は、生きてんだ
常に人は新しい
今日は自由で 新鮮だ
さあ!行こう 手をつなぎ
まだ見ぬ世界へ 飛び込もう
さあ!僕を 追いかけて
まだ見ぬ世界へ
きみの未来の 奇跡のために
『最後の声』
たとえばあなたが 死ぬときに
最後に聴きたい 声はだれ?
言葉を想像 してみてよ
⋯⋯それはね今すぐ 聴くべきよ
最後の声って なんだろう
医者とか看護師 なんだろう
死んでく者には 意味がない
最後に言うなら「ありがとう」
ドラマのセリフも 良いけれど
静かな時間も 良さそうだ
たとえばわたしが 死んだなら
言葉はいいから 泣いてくれ
最後と名のつく 言葉より
忘れないで⋯って 思うだろう
『小さな愛』
荒れた手を握りしめ
涙と鼻みずぬぐいとる
生卵くらいの
そのげんこつが切ないね
むくわれぬ努力して
すべてが無駄だとあきらめて
「死にたい」と漏らした
その赤い血が止まらない
生きたって死んだって
この世に意味などなにもない
眠れない夜になる
その心臓は叫んでる
愛がある優しさも
だからあなたを苦しめる
小さくて、脆くて
でも美しい、ものなんだ
荒れた手を握りしめ
いつかはなにかを掴むんだ
小さくて、あったかな
その愛こそが、道になる