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2/8/2026, 5:07:59 AM

『どこにも書けないこと』


 殺意や性欲や変態や
 犯罪者たちの気持ちが分かる
 俺こそが異常者で
 昼間は歩けぬ死刑囚

 どこかではみ出して落ちこぼれ
 一歩間違えりゃ奈落の底さ
 優しさも暴力も
 何かを守るための武器なんだ

 自棄っぱちになんかなるんじゃない
 愛する人を泣かすんじゃない
 人間はおぞましい
 踏み止まれるってことも人間だ

 襲いたい、苦しめたい、殺してしまいたい
 幸せな奴らが骨の髄まで大嫌い
 人間は悪人だ
 それでも生きてく価値はあるものだ

 助けたい、救いたい、守って抱きしめたい
 そういうお節介みたいな所も本当で
 どこにも書けないこと
 書いては消しては生きている

2/2/2026, 11:54:53 AM

『勿忘草(わすれなぐさ)』


 一途に待ってる 心の色は
 せつなく柔らかい ライトブルー
 愛しているのに 離れてしまった
 それでも終わらない 花咲くように

 勿忘草に落ちる青
 出会った時から わかっていたの
 きっと苦しい 恋になる
 勿忘草にキスをする
 激しく燃えてく あなたへの思い
 隣の席だけは 誰にも…座らせない

 真夏を越えれぬ 一年草は
 恋から逃げてった あなたみたい
 別れているのに お互い気になる
 必死に隠しても 繋がっている

 勿忘草が揺れる庭
 わたしは決めてる いつまでも待つと
 あなた以外は 愛せない
 勿忘草を持って来て
 笑ってみるから 抱きしめてくれる?
 どんなに遅くても 未来は…二人のもの

 勿忘草に落ちる青
 奈落に堕ちても しあわせなのが
 きっと本当の 愛と思う
 勿忘草よ連れてこい
 わたしがあなたを 口説き落とすから
 隣にいて欲しい 誰にも…渡したくない

1/18/2026, 1:49:15 PM

『閉ざされた日記』


 それは分厚く ホコリを被り
 主(あるじ)の帰りを 待っていた

 恋に悩んで 命を削り
 書き込んだ宝が 眠ってる

 逃げているのか あきらめたのか
 再び開けば 動き出す

 魔法みたいな 運命があった
 あなたを書き込めば 事実になる

 それは日記で 小説みたいで
 閉ざしているけれど 終わってない

 狂うくらいに 恐れるほどに
 「大好き」が暴れて 傷ついて…

 追っているのか 抱きしめたいのか
 言葉は道となって 残るだろう

 そしてあなたは 封印を解く
 愛する人生から 逃げられない

 それは続きで 人生とも言う
 死ぬまで愛したい 書きたい…人に出会う


 

1/13/2026, 8:02:28 PM

『夢を見てたい』


 荒れたくちびる 口内炎と
 カサつく手の甲 痛い耳さき

 木枯らし逆らい 自転車漕げば
 学校への坂道 青春の亡霊

 とんでもないような そうでもないような
 大切だったような 陳腐だったような

 好きだと言えず 見ていた校庭
 未来の重圧に 潰れてく戦士たち

 あふれるパワーを 内面で浪費して
 本当の自分を 知るのが怖かった

 今なら言える あなたが大好き
 クラスメート全員 大好きだった

 すぐに季節は 卒業シーズン
 白い息のその彼方 まだ…夢を見てたい


1/8/2026, 7:15:00 PM

「色とりどり」


 久しぶりの教室は 色とりどり
 成長期の顔って けっこう変わる

 母さんのお弁当は 色とりどり
 赤白茶や黄色に 緑にチョコパイ

 憧れた職業は 色とりどり
 華やかな世界から 現実に堕ちてく

 恋人もいつしか 色とりどり
 失敗を重ねて 孤独か妥協か?

 生きていれば病気も 色とりどり
 カラフルな錠剤で 満腹になる

 人生って見回せば 色とりどり
 下を見ればいるけど 自分だけが…と悔しい

 繁華街を歩いたら 色とりどり
 若さのむちゃくちゃを やってみたくなる

 子どもの頃の一年は 色とりどり
 教えてあげたい 運命の人のはなし


 

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