ハクリュウ

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4/20/2023, 1:30:23 PM

「おじいちゃんはねぇ、「何もいらない症候群」にかかってしまったんだよ」
「「何もいらないしょうこうぐん」?」
少年はきょとんとした顔で首を傾げる。
病院のベットからゆっくりと起き上がった老人は、そのしわくちゃの顔をさらに歪めて微笑みかける。
「そう、だからねぇ、もうお見舞いの品を持ってこなくても良いんだよ?」
「やだ!これ食べて元気になって!」
鮮やかな林檎を突き出すと、少年は自慢げな様子で
「林檎ね、商店街のお姉さんに特別に選んでもらったからね、絶対元気になるよ!」
少年の活力に負けた老人は、簡単に言い負かされ、
「はいはい、じゃあこれは後で看護師さんに剥いてもらいますよ。」

3/23/2023, 2:22:01 PM

「特別な存在」

3/23/2023, 2:20:49 PM

 どうも、ボク、高校二年生で漫画家目指しています。かれこれもう10年経ちマス。彼女との関わりはもう少し長いですネ。彼女はボクの幼馴染です。あ、いや、「カレシ」「カノジョ」の「彼女」ではなく代名詞の「彼女」ですヨ!?
 ーーーーーーーーーまあ、ボクは彼女のことをずっと昔から好きで、愛していますが…

彼女は昔から体が弱くって、家が隣のボクと遊ぶ時も外で遊ぶとかでは無くって、家の中で遊ぶものがほとんどデシた。
当時、何気なく興味を持った「漫画」。「授業用ノート」という名の雑誌はボクの稚拙なストーリーで埋め尽くされていましたが、最初の読者である彼女はそれを楽しみにしていてくれマシた。ボクにとっても生き甲斐デシた。いつも彼女と一緒に帰って、キャラクター達のくだらない設定なんかを話しマシた。
「ふふっ、バカみたい」って。
彼女は笑っていマシた。

あの日も彼女と一緒に帰っていマシた。昨日思いついてネタ帳に書いておいた設定を、彼女の話して感想をもらおうとしました。
「次のキャラの設定ハ!交通事故で死んでまった弟の為に、その弟と約束した「甲子園でホームランを打って優勝」を達成しようとする、才能のない高校球児デス!才能のない彼は頑張りマス!弟の為ニ!」
彼女はなんて返してくれるか、顔を向けようとした途端
「バカみたい!」
語気が強く感じました。
走って、行ってしまった。
ショックでした。嫌われたんだ。そう思いました。
でも、でも一体どうして…


(まだ執筆中)

「バカみたい」

3/21/2023, 1:42:58 PM

今日もアイツは壁際に追い詰められる。
いつもとは違って、俺が前に出て事を納めにかかる。
「止めろよ!」
「なんだよ、急に偉そうに!」
俺は男子トイレに連れて行かれて、水をかけられてしまった。
畜生。
なんなんだよーーーーーーーーーーーーーー

アイツは学校で一人だ、いつも。
友達を作ろうとしているようには到底見えない。
どうしてか?
「いらないんだ。」アイツはそう言っていた。
アイツと周りの人間との間には透明な壁があるんだ。
それは小学校の頃からそうだった。そして中学でも…

俺はアイツの事をずっと見ていた。
そもそもアイツが友達が出来ない性格なのもわかった。
なんだかそれが惨めに見えた。
だから俺はずっとアイツを気にかけていたんだ。

水をかけてきたヤツらはどっかに行って、
俺のクラスの委員長が男子トイレに入って来た。
「君、止めろよなんて言えるんだね」
「俺だってやられっぱなしは嫌だもん」俺は少し胸を張る。
「僕も、彼らの仕打ちには思う所があるんだよ。ね、協力して彼らを先生達に告訴しよう!どう?」
アイツは少し考えた後、
「う、うん。賛成」と答える。
「んじゃ、僕と君は友達。よろしく!」
アイツが少し嬉しそうだった。
もう、俺が表に出る必要は無いみたいだ。
アイツにはいい友達が出来たみたいだしな。

「ふたりぼっち」