芝草

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10/7/2025, 1:04:35 PM

『静寂の中心で』
  
私の世界は騒がしい。
ひっきりなしに鳴る通知。
いいね!だけでもつけとこか?

私の世界は騒がしい。
次々に流れるタイムライン。
次は何を追えば良い?

私の世界は騒がしい。
だから、ちょっと逃げたくなった。
静寂の中心へ。

四角い画面を抜け出すと、
まぁるい月が浮かんでた。

今日の月は、ひとりじめしようかな。

6/28/2025, 11:52:52 AM

『夏の気配』

雨上がりの、むわっとした青空。
腕まくりした白いシャツ。

そして、

山とか、海とか、花火とか、
キミを誘うための口実ばかり探してるボク自身。

6/1/2025, 12:36:07 PM

『雨上がり』

高い高いお空から
ぽろり、ぽろりと降る雨を
神様の涙に例えたのは、
幼い日のあの子だったか。

あの子の言葉を借りるなら
神様は昨日、ずいぶんと辛かったのでしょう。
町がまるごとずぶ濡れに
なってしまうほど泣いているのだから。

だけど、私の短い腕じゃあ
お空の上の神様の
涙を拭くには足りないでしょう。

今朝の雨上がりの空を見て
私は心底ほっとした。
きっと、涙をふいてくれる誰かが
神様のそばにもいたんだろう、と。

5/31/2025, 1:02:00 PM

『勝ち負けなんて』


「どっちでもいいのよ」なんて、
すまし顔したあの日の私は
無理に背伸びした嘘つきだった。

今なら背伸びしなくても、
欲しいものに向かって
まっすぐ手を伸ばせるくらいには
大きくなった気がするのだ。

5/30/2025, 12:34:52 PM

『まだ続く物語』

もしも、あの時こうしていれば。
もしも、あの時ああしていれば。

数多の「もしも」を重ねたら、
物語は続く予感がしたのです。

その予感すらもまた
幾重にもなった「もしも」の
一つに過ぎないのでしょうけど。

少なくとも、
都合の良い「もしも」を重ねてしまうほどには
私はこの物語を愛しているのでしょう。

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