芝草

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5/29/2025, 4:20:40 PM

『渡り鳥』


いつか厳しい冬がくると知っているのに
ここを故郷と呼んで離れがたいと思う私を、

キミは冒険を恐れる臆病者だと笑うだろうか。
理屈の通じぬ頑固者だと呆れるだろうか。

それとも。
今年もまたここに来てくれたキミならば、
ここを故郷だと呼んでくれるだろうか。
私と、同じように。

5/22/2025, 12:39:04 PM

『昨日と違う私』

昨日の私と、今日の私。
少しでいいから、昨日よりも笑顔でありたい。

明日の私も
今日の私を好きになってくれるように。

4/13/2025, 12:28:17 PM

『ひとひら』

桜の花の散る頃に。

少しやんちゃな春風へ
私は1つお願いしたの。

きっと、キミはこの花を
全部持っていっちゃうつもりでしょう? 

だけど、ひとひらだけならば、
私がもらって、いいですか?

もしも許してもらえたら
「わたしの分まで楽しんでおいで」って
お家で待ってる大切な人への
お土産にしようと思うのよ。

4/8/2025, 12:09:49 PM

『遠い約束』


うろ覚えなので、自信はありません。
だけど、あの日の別れ際、
互いに言った気がするのです。

「いつか、また、会おうね」って。

今にして思えば、
あなたにとっては、
単なる挨拶だったのかもしれません。

すっかり遠くなってしまったけれど、
私はそれを
約束だって思っていても、いいですか?

4/3/2025, 12:09:41 PM

『君と』

名も知らぬ君と
言葉を交わしている不思議が、
当たり前のようにあるこの世界。

今や世界の当たり前に成り果てた
この不思議さに、時々、私は目眩がするのだ。

そんな私を、君は笑うだろうか。


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