6/9/2024, 2:18:17 PM
朝日の温もり
頬を照らすように、包むように、触れる、支子色。
僕に目を覚ませと言うように、朝日は目を照らしてくる。
眩しいので、髪で目を覆う。
少し臭うが、心地よいのは支子色の温もりのせいだろうか。
臭い。
パンの焼け焦げた匂いみたいだ。
僕が感じる温もりは、人と違うのだろうか。
心があたたかく、燃え尽きるような、そんな感覚だった。
白いベッドが黒焦げて灰になった。
それこそが僕に似合う朝日からの最後の温もりなんだ。
#03
6/8/2024, 12:42:24 PM
岐路
今立っているここは、どこなのだろう。
真っ白くて、霧に満ちている。
そっと息を吹きかけると、二本の道筋が見えた。
僕に足りないものは、「愛」と「友情」だった。
どちらを優先、大切にするべきか分からなかった。
自分ではどちらかなんて決められない。
いや、そもそも選べないんだ。二つを大切にしなければいけないんだ。
自分で自分の真っ直ぐな道をつくる。
迷うことなんてない、岐路が気付かせてくれたんだ。
必要なものを。
#02
6/8/2024, 5:47:29 AM
世界の終わりに君と。
深緑、青、自分の手じゃ掴めない惑星。
焦げ茶、細長い睫毛、白い肌、自分の手に触れない貴方。
世界が終わるとするならば僕は、辛くもないし、嫌でもない。ただ、そういう結末だと最初から知っていた。
でも、世界が終わってしまえば貴方も終わってしまう。
むしろそのほうが僕にとっては良いのかもしれない。
僕の手に触れてくれないのならば、モクレンのように散ってはくれないだろうか。
散ってくれれば、僕がその花弁を1枚手に取るだろう。
そうすれば、僕の手に貴方が触れてくれる。
そして、距離が一気に近くなる。
最後は、世界の終わりに君に口付けをしよう。
#01