残り香

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1/19/2026, 3:36:41 PM

君に会いたくて

近づけば近づく程、遠ざかるその右腕が翼に見えた。
その翼は、触れると折れてしまいそうな程、
脆かった。

君の涙が風に流れて僕の心に触れる。

君が飛べないから、僕がこの群青を飛ぶ。
一刻も早く君に会いに向かいたい。
けれど、君は僕を遠ざけてしまう。

遠ざかる度近づきたい。

君は「綺麗な貴方には、汚い私なんか似合わない」なんて言うけれど、汚いのは僕の方かもしれない。

君に会いに行ったのは、君を思っていたからなんかじゃない。最期に見つめるのは、僕であって欲しかっただけ。

そんな身勝手な僕は汚い。


君が朽ちるその時まで僕は君に会いに行く。
僕に近づいてくれるその時まで。


#34

10/9/2025, 4:15:28 AM

愛する、それ故に

愛を知らなくとも
あなたを愛していた。

桜が咲く時、向日葵が咲く時、紅葉する時、そして雪が降る時。全てを愛していた。

年月が過ぎると歳も重ねる。
愛は薄れず濃くなっていく。
それこそが愛とも言えるのか。


あなたが光になってしまった。
愛することは、何かを失いながら育てていくのだと思う。
それを今分かってしまった。

愛する、それ故に失っていくものだと。


#33

9/10/2025, 6:07:32 AM

フィルター


私たちが繋がってたフィルターはもろい

今じゃもう全部いらないの
写真みたいにすぐ破れちゃうんだから

3人のうち2人が元々仲が良かったら片方が沈んだ時、毎回その子の元へ行くでしょう?

そんなもんなんだよ

ハッキリしていないのにすぐ信じて庇おうとする
どんどん加工が増えるみたいに

私たちの間のフィルターが解けたら戻すなんて無理
そのフィルターを戻すのに一体、どのぐらいの時間を費やせばいいのか

私一人になれば、こんなことも考えてしまう…


2人のフィルターも消えちゃえばいいのに。

#32

6/24/2025, 11:48:31 PM

空はこんなにも

空はこんなにも近かったんだと

空気が浅くなっていく中で私も薄くなっていく
空へ向かうのは案外簡単なものだった
この先には楽園があるのだろうか
それとも何も無いただの地なのか

誰も分からない
分からないから怖い
けれどいずれは誰もが向かう場所だと

私はあと少しで知ることになる
知らなければいけない

空はこんなにも近づきたくないものだと。

#31

6/24/2025, 3:34:54 AM

子供の頃の夢

幼い頃から私には夢が沢山あった。
おはなやさんにけーきやさん、それとじゅういさん。

沢山の夢で溢れていたけれど、1番の夢は何かと幼い頃に聞かれると「はやくおとなになりたい!」と答えていた。
幼い頃は大人という存在、立場に憧れや希望を抱いていた。

大人になった今、夢は何かと問われ答えるのならば、私は一つだろう。

「子供の頃に戻りたい。」

夢と希望で溢れ、華やかだったあの頃に。

「子供の頃に戻りたい。」と。

#30

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