世界の終わりに君と。
深緑、青、自分の手じゃ掴めない惑星。
焦げ茶、細長い睫毛、白い肌、自分の手に触れない貴方。
世界が終わるとするならば僕は、辛くもないし、嫌でもない。ただ、そういう結末だと最初から知っていた。
でも、世界が終わってしまえば貴方も終わってしまう。
むしろそのほうが僕にとっては良いのかもしれない。
僕の手に触れてくれないのならば、モクレンのように散ってはくれないだろうか。
散ってくれれば、僕がその花弁を1枚手に取るだろう。
そうすれば、僕の手に貴方が触れてくれる。
そして、距離が一気に近くなる。
最後は、世界の終わりに君に口付けをしよう。
#01
6/8/2024, 5:47:29 AM