力を込めて叫ぶ
誰にも届かなくても、それはきっと意味のある行動
不安なこと 心配なこと 辛いこと 腹が立ったこと
嬉しいこと 楽しいこと 泣きたいこと 言えないこと
全部吐き出すつもりで叫ぶ
誰もそれを否定しない 大丈夫
私達は自由だから
きっと明日もここにいる
誰にも気付かれなくてもここにいる
消えた世界を見つめながら、私だけは存在している
何もない空間に誰かの笑い声が反響していて ほんの少し寂しくなった
本当は何もなくなってなんかないのに目の前に広がっているのはただの虚無
きっと明日も
ひとりでイルミネーションを見に行った事がある。
ライトひとつひとつが色んな光を放っていてみんな集まることで美しい作品になっていたり、
1色の黄金で照らされたトンネルをくぐったり、
どれもものすごく綺麗だったけど
狭い車の中で身を寄せ合いながら
あなたと見た夜景の方がずっとずっと綺麗。
カーテンから透けて見える淡くて暗い色が、起きてすぐの目にはとても優しく感じる。まだあまり頭が回っていない私はぼんやり染まる部屋を、天井を見つめ何となく心地いいなと思った。
それにしても微妙な時間に目が覚めてしまった。起きるにしては早いし寝るにしてもキリが悪い。
少し伸びをした後、何を思ったかカーテンの向こうを覗いてみた。
そこに広がっていたのはまるで水彩画で描いたような霞がかった空とぽつぽつ灯っている明かり達、
それを見て私は何とも言えない気持ちになった。
満たされたような、切ないような、このまま空に飛び出したくなるような、
こんな時間や感情を独り占めできるなんてすごく素敵だけど、
どこか離れた場所で、
もしくは実は近くで、
自分と同じように窓の外を見つめている人がいると思うとそれもまた美しいなと思う。
本気の恋をしてみたい。
完璧じゃなくていい、ただ純粋で大きな愛がほしい 。
誰かを本気で愛してみたい。誰かに本気で愛されてみたい。
誰かを求めたいし、求められる存在になりたい。
嬉しい記念日が欲しい。プレゼントをあげたり貰ったりしたい。
可愛いと言われたい。自分じゃない誰かのために努力をしてみたい。
ハグをしたい。キスじゃなくてハグがいい。確かな存在を感じて安心したい。