春の風

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1/23/2023, 3:17:16 PM

片翼の悪魔が呼んでいるの
私の後ろ、ずーっと向こう
怒っているようで
とても悲しそうで
吸い込まれそうなほど深い
美しい黒に包まれて。

視界いっぱいに
白が舞い上がった
それはふわりふわりと
一本道を作るように
ゆっくり、ゆっくり、

小さな背中
その真ん中辺りに
紅色に染まる1片
透明に笑う弱さを
消さないように
離さないように

無垢なる者
死がふたりを分けようとも
何度でも来世を誓おう。



―――こんな夢を見た―――













見てない。

1/22/2023, 12:41:47 PM

進みたい未来も
戻りたい過去も
望む道は特にない。
それでも望めというのなら
行くも帰るも思うままに
風の通りに水の流れに
気の向く方へ私を乗せて。

雨に降られたら綺麗にしよう
雪が降ったら道を作ろう
蝉の鳴き声で光が差したら
桜の香りに星を探そう

同じことをして1つ歳をとり
同じ話をして2つ歳をとり
足を揃えて瓦落多になったら
今際の国へ向かいましょう。


―――タイムマシーン―――

1/21/2023, 1:41:15 PM

乱雑に重なった少女時代の思い出
忘れないくらい繰り返した
大好きな始まりと悲しい終わり
何回泣いてもまた泣きたくて
色褪せない幼き恋に胸を弾ませて
平行線上の全てに一喜一憂し
交わることの無い行く先に
神様さえも叶えられない
幸せな未来を願って。

長い長い闇の始まりは
お気に入りのマグカップと
ちょっぴり悪い甘い星屑で
丁寧に積み上げた今日の思い出に
終わりを知らない最愛の時間に
乾杯をしようと思うのです。


―――特別な夜―――

1/20/2023, 12:42:28 PM

沈んで、沈んで、沈んで、
みんなが恐れる深い青だけが
私を光から隠してくれる。
親切な最後の危険信号は
マイナスの熱に痺れてしまえ
音のない穏やかな地の始まりは
まるで時が止まったようで
どうかこの時間が続くように
静かに泡を吐き出した。

―――海の底―――

4/11/2022, 4:09:11 PM

いつだって私は本音を言えない。
不安、不満、悩み、相談
そして気づいたら
感謝とか、お祝いとか
そんな素敵なものまで
私たちからは消えていた。


---言葉にできない---

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