春の風

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7/18/2023, 2:21:42 AM

波が寄っては手を引かれ
泡音を追いかけ手を引いて

不揃いな欠片を探して
離した指の間から零れた
砂粒の白に反射して

きらきら揺れる水面のように
ふわふわ踊る海月のように

透き通る碧の奥
闇に隠れた珊瑚の中で
このまま2人溶けてしまえたら

╶╶╶海╶╶╶

2/13/2023, 3:27:38 PM

私自分を好きになるから

私自分に自信を持つから

私沢山挑戦するから

私諦めたりはしないから

私たくさん考えて

私沢山学ぶから

忘れる以上に記憶して

いっぱいの楽しいを教えるから

私ってとても素敵なんだ

私って唯一無二なんだ

そう胸張って言えるように

時間はかかるかもしれないけど

必ずあなたを愛しにくるから

待っててね、私。

―――待ってて―――

1/30/2023, 3:08:21 PM

土手を流れる穏やかな青
風に揺られても真っ直ぐ伸びる緑
空高く舞い上がる満月のような白

フードコートで頼んだクレープの
分け合いたくなるような甘ったるさ
ゲームセンター、絶妙な香ばしさの
キャラメルポップコーン
ラベルテープを間違えて塩辛くなった
あなた好みのミルクカフェラテ

太陽よりも早い雀の挨拶の声
私を追い越す色鮮やかな鈴の音
走り回る愉快な笑いと幼い響き

私の見るもの聴こえるもの
私がしたいことできたこと
私が考えること知りたいこと
私の世界に映るもの全て

あなたに届けたい―――

1/28/2023, 3:48:16 PM

右を見ても左を見ても
見慣れたシャッターには
臨時休業の文字はなく
すれ違う白髪まじりの母たちに
あの頃の面影を見つけたくて

立ち寄るのはあの洋菓子屋
煤けた看板を掲げながら
並ぶ数多の宝石たちに
過ぎ行く制服たちも足を止め
懐かしさを背中に残して

夕暮れが暖簾を出す頃
増えるのは履き古した革靴
ぽつりぽつりと彩って
零れる灯りへ耳を向ければ
集う仲間の笑う声と
響く演歌の声高らかに

この町の朝は遅い
この町の夜は早い
この町は生きている
人知れず、時に働き時に休み
日常はみんな町と共にある
さあ行こう私の町へ

―――街へ―――

1/28/2023, 7:11:14 AM

脆くて弱い飴細工のように
丁寧に包んであげること

柔らかくて愛おしい赤子のように
甘やかしてあげること

大きくて届かない月のように
離れて見守ってあげること

冷たくて痛い氷のように
時に突き放してあげること

煩くて苦手な鬼のように
本気で叱ってあげること

暗くて怖い雷雨の夜を
共に乗り越えてあげること

暖かくて優しい朝日を
共に迎えてあげること

―――優しさ―――

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