こねこ

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3/21/2026, 10:28:07 AM

『二人ぼっち』

君はコーヒー
私は紅茶

好きな飲み物を
それぞれ淹れたら

君は読書
私は編み物

それぞれが違う事を
だけど同じ部屋で

それぞれが好きな事を
だけど同じ気持ちで

小さな独り言を
受け取り合いながら

心のすみっこで
呼吸を感じ合いながら

君と私で過ごす
二人ぼっちの時間

3/20/2026, 1:39:28 PM

『夢が醒める前に』

眠り足りた朝の光は
夢の残り香がして
方々を探してみると
重ねた枕の下から
小さな欠片が見つかる

大事に拾い上げると
呼吸するように輝いて
両手で包み込めば
まだほんのりと温かい

続きはあったかい?
そこはあったかい?

小さな言葉の遊びに
満たされたその欠片は
サラサラ溶けて流れ
記憶の中から消えていく

もう覚えているのは
覚えていてと言う
誰かの小さな声だけ

3/19/2026, 2:12:03 PM

『胸が高鳴る』

 今日も朝から忙しく動き回り、少し無理をして笑顔を作り、ぐったりと疲れながらもなんとか1日の仕事を終えた。
 帰り道に寄ったドラッグストアで、日用品を補充して、明日の朝食のためにいつものパンを買う。
 会計を終え、袋詰めのためにビニール袋を開こうとするが、なかなか開かない。手入れを疎かにしてカサついた自分の指先に、少しだけがっかりした。ふと見上げた先の新作コスメのポスターの中では、可愛らしいアイドルがキラキラと笑っている。

 私は手早く袋詰めを済ませると、売り場に戻りハンドクリームのコーナーを探す。何十種類も並んだクリームを眺めていると、桜の香りの物が目に留まる。そういえばもう、3月も半ばを過ぎている。もうすぐ桜が咲く頃だ。

 テスターを手に取り、ささくれた指先に塗る。ふわりと淡い香りが静かに立ち昇り、春の温度と空気が私を包んだ。
 新しい季節の予感と、潤った指先の感触に、久し振りに胸が高鳴る。

 ハンドクリームは、少し高価な気がした。だけど、どうしても欲しいと思い、私はそれを買って帰った。
 今夜はゆっくりお風呂に浸かり、眠る前にこのハンドクリームを塗ろうと決めた。春に包まれて眠りたかったからだ。

 忙しい日々の中で、その小さな胸の高鳴りは、忘れかけていた何かを取り戻させ、もう少しだけ自分に優しくしようと思わせてくれた。桜の香りは私の指先で、私の日々を小さく守ってくれる。

11/27/2025, 1:52:06 PM

『心の深呼吸』


美しい景色や画集を見て
お気に入りの音楽を聴いて
読みかけの本を読んで
気になっていた映画を観て

素敵なものを見て聞いて感じて
心の中に深く吸い込んだら
今度は言葉を書きたくなってくる

書いて書いて書いて吐き出す

これが私の、心の深呼吸

8/25/2025, 10:51:08 AM

『もう一歩だけ、』


もう一歩だけ、

もう一歩、もう一歩、

もう一歩だけ……


繰り返して、とぼとぼ

ここまできた道

もう一歩だけ
立ち止まっては
空を見上げて

もう一歩だけ
立ち止まっては
道端の花を探した


たぶんそれでいいの

「歩く」って字は
少し止まるって書くから

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