11/27/2025, 1:52:06 PM
『心の深呼吸』
美しい景色や画集を見て
お気に入りの音楽を聴いて
読みかけの本を読んで
気になっていた映画を観て
素敵なものを見て聞いて感じて
心の中に深く吸い込んだら
今度は言葉を書きたくなってくる
書いて書いて書いて吐き出す
これが私の、心の深呼吸
8/25/2025, 10:51:08 AM
『もう一歩だけ、』
もう一歩だけ、
もう一歩、もう一歩、
もう一歩だけ……
繰り返して、とぼとぼ
ここまできた道
もう一歩だけ
立ち止まっては
空を見上げて
もう一歩だけ
立ち止まっては
道端の花を探した
たぶんそれでいいの
「歩く」って字は
少し止まるって書くから
7/8/2025, 11:31:24 AM
『あの日の景色』
いつの日からかスマホのカメラロールは
あなたを撮った写真ばかりになった
どんなに美しい景色も
美味しそうな食事も
あなたに比べたら
全てが大したことない
もうどんな日の景色もあなたの背景だから
7/7/2025, 11:03:22 AM
『願い事』
例えば「幸せになりたい」と願う人は
今の自分が幸せではないと判断している
「もっと幸せになりたい」と願う人は
今よりも幸せな状態があると判断している
だとしたら、きっと最上級の幸せは
幸せを願わない事だと私は思う
今ここにある幸せに感謝する事で
満たされない理由を探す事をやめる
それが出来たら最高に幸せだと思うから
今夜の空に願い事は言わないでおく
ただ、どこかの誰か、いつかの何かに
宙に浮かべるように感謝を伝えたい
「ありがとう」
7/1/2025, 10:41:25 AM
『夏の匂い』
茹だる暑さの後の夕涼み
縁側の風鈴を揺らす風には
夏の匂いが溶けている
カブトムシを育んだ腐葉土
浴衣に染み付いた樟脳
切ったスイカの赤い断面
幼子の柔い髪から香る石鹸
線香花火が爆ぜる儚い音
どこかの家の夕飯のカレー
自転車で感じた木漏れ日
プールの後に残る塩素
キャンプファイヤーの火花
居眠りした古文の授業
輪郭を強めた淡い世界が
懐かしい記憶を想起させて
私は少しだけ悲しくなる