『夏の匂い』茹だる暑さの後の夕涼み縁側の風鈴を揺らす風には夏の匂いが溶けているカブトムシを育んだ腐葉土浴衣に染み付いた樟脳切ったスイカの赤い断面幼子の柔い髪から香る石鹸線香花火が爆ぜる儚い音どこかの家の夕飯のカレー自転車で感じた木漏れ日プールの後に残る塩素キャンプファイヤーの火花居眠りした古文の授業輪郭を強めた淡い世界が懐かしい記憶を想起させて私は少しだけ悲しくなる
7/1/2025, 10:41:25 AM