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7/19/2024, 12:59:06 PM

視線の先には

何時だって貴方がいた。
僕が何をしても、どうやっても、追いつけない貴方が。
羨ましい、憧れだ、でもそれでいて……憎らしい。

僕にできないことを、なんでもそつなくやってしまう貴方が。
何をしても完璧な貴方が。

追いつきたい、いつもその一心だ。





だから、だから






今日も僕は追いかけ続ける。
貴方の背中を。


憧れの貴方を、いつか追い越せるように、手を伸ばして。


7/18/2024, 10:24:26 AM

私だけ

そう思っていた。信じていた。

彼からの愛情を一身に受けるのは、私だけだと。
けれども、違っていたようだ。



……まぁ、それもそうか。貴方にとって、私は所詮ただのペット。手のかかるだけのネコなのだから。



でも、それでも……浮気じゃないか、他のネコを触るだなんて。
私だけでいいと言ったのに。

罰として、暫くは無視してやろう。触ろうものなら猫パンチも辞さない所存だ。






さぁ今回は何日で謝ってくるだろう、あの浮気性の彼は

7/17/2024, 10:12:52 AM

遠い日の記憶

遠い日の、記憶……

そんなの、思い出そうとしたって、思い出せない

そもそも思い出さなくていいのかもしれない

今の状況を見るにいい思い出だったとは言えないだろうし、思い出したところで意味もないだろう


─────でも、ただ、一つだけ。

気になることがある


昔、本当に遠いあの日、誰かが……僕に優しくしてくれた……気がする。

それが誰だったのか、なんのために孤児であった自分に優しくしたのか、思い出したい。

あぁ、あれは……一体誰だったのだろう……




そんな終わりのない答えを問い続けながら、今日も救いのない一日が始まる。

7/16/2024, 10:06:59 AM

空を見上げて心に浮かんだこと

きっと、センスのある人や感受性豊かな人ならただ空を見上げただけで、人の心を動かすようなことを言うのだろう。

だが僕は違う。

センスなんてない。ましてや感受性もある訳じゃない。

脳みそすっからかんの、ただの馬鹿だから。空を見上げても、わー、青い…とかしか思い浮かばない。


でも、それが悪いわけじゃないだろう?心に浮かんだこと、なのだから。

よく、少し無茶をしてセンスがあるように見せる人を見る。なんでそんな事するんだろうなぁ、僕は不思議で仕方がない。

まぁそんなことを考えても無駄だろう。分かりゃしない、なんせ馬鹿だから。

そんなことを考える暇があったら、早く昼寝でもしてしまおう。あぁ、昨日は夜遅くに寝たからな…ねむい、ねむい………


7/15/2024, 10:41:35 AM

終わりにしよう


そう、彼が告げた。

いや、嫌だ、やめてくれ、お願いだから…

そう言っても、彼はにやりと笑って、終わりにするつもりのようだ。












─────結果、全財産を賭けたトランプ勝負、勝敗の女神はどうやら彼に微笑んだようだった。

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