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1/30/2025, 9:51:22 AM

日陰

僕はそんな存在だ。
貴方が、心から愛している兄、貴方が。太陽であり続ける限り。
よく太陽は全てを照らしている、暗いところなんてないと言うが
そんなことは無い
必ず、何処かに影はできる
太陽の意志と関係なく、知らない間に出来ているのだ。
だから、きっと兄は悪くない
……そう思わないと、世界はあまりにも辛すぎる

1/17/2025, 1:13:49 AM

透明な涙

初めはそんなもの笑い飛ばしていた。
なんだそれ、と。涙は目に見えるじゃないか、と。

しかし、今ならわかる気がした。
笑っていても、心が痛い時がある。

その時に心の中から溢れ出す何か。
それこそが、透明な涙なのだと
愚かな僕は、実感して気付いたのだ。

1/14/2025, 10:48:47 AM

そっと

貴方の手に触れる。
僕とは違う、暖かい貴方の手。
ついつい離れがたくて、いつまでも握ってしまう。
貴方はそんな僕を見て、よく微笑む。

……あぁ、僕が求めているのは……この暖かな体温だろうか

それとも……貴方のその、暖かい笑顔なのだろうか

1/14/2025, 8:25:10 AM

まだ見ぬ景色

それを、ずっと追いかけていた。
籠の鳥である自分に、嫌気を刺しながら。
きっと、何処へでも行けるはずなのだ。
だって僕らの背中には
何時だって自由を追い求めることが出来る羽が有るのだから

1/12/2025, 3:23:05 PM

あの夢のつづきを

探し求めている。
あやふやで、断片的にしか覚えていない、そんな夢だけれど。
あともう少し、もう少しで
何か、大切なものが掴めるはずなんだ。

あぁ、ほら、あともう少しで……




ピピピピッ、ピピピピッ



………あぁ、まただ……

今日も、手が届きそうになったその時に、起きてしまう。

今度こそ、今日こそは……

そんな決意を毎度のように抱きながら、僕は一日のはじまりを迎えたのだった。

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