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9/2/2024, 12:05:29 PM

心の灯火
私の灯火は、不安定だ。
眩しいくらいに光り輝いたり、
見失うくらいに暗くなったり。
ほんの些細なことで変化する。
お花が咲いていた。
友達との会話が楽しかった。
ずっと読んでいた本を読破した。
少しだけでもいい、
プラス思考に傾けば明るくなる。
何か少しでも失敗した。
盛大に転んだ。
嫌なこと言われた。
逆も同じで
ほんの少しでもマイナス思考に傾けば
火が消えてしまったかのように暗くなる。
明るいときは
優しくなれるし、
何かに挑戦したくなる。
暗いときは
全てがどうでも良くなって、
何もしたくなくなる。
とても極端で不安定だけど、
確かに私は心の灯火に支えられてきた。
少しでも長く明るく燃え続けてくれますように。

9/1/2024, 10:19:07 AM

開けないLINE
スマホを触っていると、上部に通知が表示された。
文面を読み、急ぎでも、重要でもなく
面倒くさいだけのものと判断すると
既読をつけないためにスルーする。
私の頭がおかしいのか、
未だにLINEで雑談する意味がわからないのだ。
離れた場所にいるわけでも、
しばらく会えないわけでもない、
おそらく何らかの予想外がなければ
明日にでも会える相手。
あって話せばいいのでは?
つい、そう思ってしまう。
「おーい」
スルー。
「ねえねえ」
スルー。
「気づいてる?」
スルー。
「返事してー」
スルー。
「ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ」
怖っ。
私はやはりスルーする。
最早面倒くさいから開かないのではなく、
怖いから開けないになっている。
この戦いはしばらく続いた。
結局、私が折れた。

8/31/2024, 11:50:54 AM

不完全な僕
完璧になりたかった。
だから、できないことも得意なことも全力で取り組んだ。
……できないことがある時点でなれるわけがないのに。
結局、全てが中途半端。
取り繕うことだけが上手になった。

ほうら、見てよ、ワタシハカンペキダヨ?
え?欠けてる?
……気の所為じゃない?ほら。

完璧ってなんだろう?
ああ、わからない、全くわからない。
あれ、わからなかったら完璧じゃなくなる。
だんだん混乱してくる。
そもそも、私、なんで完璧になりたかったんだっけ?

ガッ、
考えながら歩いていたからか段差に気づかず転んだ。
もう、今月何回目だ?

これくらい、ダイジョウブ。
え?怪我してる?
……本当だ、でもいつか治るから。

自分で手当をしながら考える。
いつから、こうなったのかなあ?
そうだ、期待に応えたかったんだ。
それで、段々苦しくなって、
苦しくないって自分にも嘘をついて。
嘘つきなのに完璧って笑えてくる。
えーと、そこから……
あ、自分が嫌いになった。
好きになりたくて完璧になろうとしたんだ。
でも、実際は、
――――逆だった。
正直、完璧と偽って苦しむ自分と
色々と抜けている不完全な自分なら
不完全な自分の方が好きだった。
幸せそうだった。
でも、今更、遅かったなあ。
ああ、消毒が滲みる。

8/30/2024, 10:44:45 AM

香水
街を歩くと様々な人がいる。
もちろん香水の有無や濃さにも違いがある。
強すぎないけれども、
存在感のあるくらいにつけられたお花の香りのする人。
顔をしかめそうになるのを必死でこらえるほどつけられた
濃すぎてどういう香りかわからない人。
あれ?と、すれ違うときに気付く
さり気なくつけられた優しい香りのする人。
他にも、沢山の人がいたが、
その人らしさが出ていた。

8/29/2024, 10:23:57 AM

言葉はいらない、ただ・・・
一人は好き。
でも孤独は嫌だ。
そんな自分でも面倒くさいと思うような性格の自分。
ただ、寄り添ってほしい。
隣りにいるだけでいい。
たまにはいなくてもいい。
でも、孤独にはしないで。
言葉はいらない、
ただ、そっと寄り添って。

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