開けないLINE
スマホを触っていると、上部に通知が表示された。
文面を読み、急ぎでも、重要でもなく
面倒くさいだけのものと判断すると
既読をつけないためにスルーする。
私の頭がおかしいのか、
未だにLINEで雑談する意味がわからないのだ。
離れた場所にいるわけでも、
しばらく会えないわけでもない、
おそらく何らかの予想外がなければ
明日にでも会える相手。
あって話せばいいのでは?
つい、そう思ってしまう。
「おーい」
スルー。
「ねえねえ」
スルー。
「気づいてる?」
スルー。
「返事してー」
スルー。
「ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ」
怖っ。
私はやはりスルーする。
最早面倒くさいから開かないのではなく、
怖いから開けないになっている。
この戦いはしばらく続いた。
結局、私が折れた。
9/1/2024, 10:19:07 AM