言葉はいらない、ただ・・・
一人は好き。
でも孤独は嫌だ。
そんな自分でも面倒くさいと思うような性格の自分。
ただ、寄り添ってほしい。
隣りにいるだけでいい。
たまにはいなくてもいい。
でも、孤独にはしないで。
言葉はいらない、
ただ、そっと寄り添って。
突然の君の訪問。
ピンポーン♪
?誰だろう。
配達も予定も何も無いこんなときに。
私はインターホンのカメラを見、驚いた。
映っていたのは友達だった。
「あれ、約束したのは明日だったけど……どうしたの?」
「え?!明日?
ごめん!間違えた!」
「せっかく来たし……上がる?」
「いいの?
じゃあ、お邪魔します!」
まずい、これはまずい。
何がまずいって自室が足の踏み場の話どころではない
くらいに散らかっているのだ。
リビングで待ってもらい、
慌ててクローゼットに散らかっているものを放り込んだ。
ガタッ!ドスッ!ドン!
急げ、急げ!
ふと、視線を感じ、ドアの方に目を向けた。
友達が立っていた。
「すごい音がしたからつい……」
「見た?」
「ミ、ミテナイヨ!」
「見てたかあ……諦めよう。
もう少し待ってて!」
「は〜い!」
掃除機をサッとかけ、机を用意。
お菓子と飲み物を置いて……
「いいよ〜!」
「は〜い!」
突然の訪問は慌ただしく、
秘密もバレてしまったが、楽しかったのでよしとする。
雨に佇む
雨はいい。
雨の音で他の音が消されるから。
雨だから傘をさすので
ちょうどいい距離になるから。
雨だから、傘で隠れるから。
ささなくても雨で消えるから。
雨はいい。
ふとしたところに
雨の日限定の景色があるから。
耳をすませば雨の日の音。
雨だってたくさんの顔があって、
真っ黒な空、薄く灰色の空、
雲がほとんどない
太陽がさんさんと輝いている空だってある。
音も少しずつ違う。
雨は、綺麗だ。
私の日記帳
楽しかったこと、
好きなこと、
嬉しかったこと、
面白いこと、
なんでもいい、
前向きな気分やそうなれることを書いた日記帳。
たまに、どうしてもだめな時は
聞いてほしいこと、
辛かったこと、
悲しかったこと、
そんなことも書く。
けれど、日記帳の中の自分だけは否定せずに全肯定というルールがある。
現実では、
毎日毎日自分がもっと良くなるように頑張れるように
自分はだめなやつだと自分に言い聞かせてるから、
日記帳に触れているその瞬間だけは
肯定して、労りたい。
私の日記帳は、前向きになれる。
だから今日も書く。
自分を大切にするために。
向かい合わせ
お皿に広げられたクッキーと、
マグカップに注がれたコーヒー。
私は向かい合わせに座る。
たまに開催するおやつタイム。
向かい合わせだと、会話が弾む。
私はこの時間が好きだ。