百加

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10/26/2023, 9:56:44 AM

友達


元気かな、会いたいな。大好きだった友達。
大人になったら、あの頃のような友達ができなくなってしまった。
暮らし方が変わり、いつの間にか疎遠になってしまったけれど、あの頃の記憶は大事な思い出になっている。
でも、思い出のままにするんじゃなくて、
もう一度、連絡してみようか。



10/25/2023, 8:36:18 AM

行かないで


「行かないで」
きっといつもそう言いたかったよね。
朝も早くて、お迎えも一番遅かった。
保育園の事務室で、大抵一人でおもちゃで遊びながら、待ってくれてたっけ。

あの頃、何も言わなかったね。
この子は大丈夫だと思ってた。
朝行く前には、必ずぎゅっと抱きしめていたけど、それくらいしか寄り添うようなことはできてなかった。

最近になって、先生にむちゃくちゃ怒られて怖かったとか、最後になるのが嫌だったとか教えてくれるようになり、小さなあなたがどれだけ耐えて頑張ってくれていたのか知って胸が痛くなる。
あの時、それを言わせなかった自分の余裕のなさが情けない。
でも、のんびりと元気に育ってくれた。あなたが頑張ってくれたから、今まで仕事を続けることができました。ありがとう。



#67

10/24/2023, 3:25:12 AM

どこまでも続く青い空


どこまでも続く青い空、その下には黄金色に輝く小麦畑が広がっている。

小麦の産地であるウクライナの国旗は、その風景を表すもの。それを知った時、なんて素敵な旗だろうと感動した。

今また世界には悲しいニュースが流れている。
見上げる青い空は果てなく続いて、境などないのに。

日々を過ごすことで手一杯になって、ニュースを聞くことさえ辛くなる私。もどかしい。



#66

10/23/2023, 7:21:40 AM

衣替え


好きなブラウスは、シワがないかチェックして、
合わないセーターは、今までありがとね、さようなら。
なんて、
なかなか衣替えさえ、思い切りよくできないのだけれど。

でも服だけじゃなくて、
私にとって要るものと要らないものを真剣に選び直したいと思う。
全部は抱えられないから。
大切にしたいから。



#65

10/22/2023, 9:46:31 AM

声が枯れるまで


囁く声が聞こえるくらい、
きみはぼくのそばにいた。
きみの横顔を、
誰よりも近くで見るのはぼくだと、
決めつけていたんだ。
きみがその笑顔の下に、
どんな気持ちを隠していたかなんて、
想像もしないで。

昨日と同じ明日が来る保証など、
どこにもない。
当たり前だと思っていた日々は、
全部消えてしまった。
ぼくはきみの姿を見失い、
大声を出しても遠くて届かない。

どうかもう一度振り向いて。
声が枯れるまで、きみの名を叫び続けたら、
この声は届くかな。
どれだけ遠くても、きみが聞こえるまで。



#64

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