煌紅

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2/13/2025, 3:48:42 PM

父ちゃん、いつも眠れないときに手を握ってくれてありがとう。
母ちゃん、いつも素材のままの味の晩御飯を作ってくれてありがとう。
両親の二人とも、学費や塾代出してくれてありがとう。普段は絶対こんなこと照れて言えないけど、ここにそっと書いておくね。心当たりがあったら多分私の親だね!



あと、家にいるたくさんのぬいぐるみ達ー!!
お前らに色々八つ当たりとか武器にしたりとか、投げたりとかで散々な目に合わせてるけど、全員大好きだからなーー!安直な名前ばっかりでごめーーん。たまに名前忘れるし、一匹に何個か名前ついてるやつもおるけどご愛嬌や。マジで寝るとき、辛いときに側にいてくれてありがとう!

2/11/2025, 1:05:13 PM

キミのココロはどこにあるの?

主さまがボクに聞いてきた。ココロって心臓のこと?それとも気持ちのこと?ボクが聞き返しても主さまは「んー?そうかそうか。」とニコニコしたままでちゃんと答えてくれない。

ボクは体全体にココロはあると思うな!だって、主さまと遊びたいときは体が軽くて何しても疲れないし、何もしたくないときはその場から動かないって体が働いてるもん。ほーら今だって!みてみて、ボク疲れてないでしょ。

主さまはボクの様子をみて嬉しそうにカメラを構える。いつもは主さまの顔を見上げることしかできないけど、今は同じ目線だね!じゃあ、主さま一緒に遊ぼ。

2/10/2025, 2:55:06 PM

プラネタリウムで教えもらったあの星を見に行こう。
彼と別れて一週間が経った朝、思い付く。都会の光で見えないんだよと言っていたような気がするが、星の名前は忘れた。
まぁ、思い立った日が吉日?だったっけ。善は急げということで、入りそうなものをリュックに詰め込む。そうだ、近くの高台へ行こう。時刻は午後8:30コンビニのおでん片手に高台の階段を駆け上がる。

        あら、今日は満月。
   あの星を探していると、一際輝くものが…
     なんて、月の光で全く見えない。
   ざーんねん。星座のお話は綺麗だったのに、
     みたかったなぁ。あっ、大根おいし。


男なんて星の数ほどいるんだからって、自分に言い聞かせて帰る。途中、たまたまリュックに入っていた、彼のジッポを見つけた。禁煙やめようかな。薫る煙は星雲になるのかもしれない。

2/9/2025, 1:11:38 PM

「君の背中」

母さんは今日もいない。
キッチンから聞こえる包丁の音は兄ちゃんのものだ。トントン、グツグツ、ピー、ガタガタ。色んな音が聞こえてくる。ここ最近では、「痛ッ」とか、「適量ってどんだけだよ!」とか、「は?期限切れてんじゃん。」とか、一人で壁に向かって怒ることが少なくなった。
僕は知っている。兄ちゃんは、僕のために部活の帰り寄り道をしない事。部活で疲れていても睡魔と戦いながらご飯を作ってくれている事。僕には言わないけど、前よりも頼もしく感じる背中が語っている。僕はその背中を見るだけじゃなくて、いつか隣に立って料理をしたい。お前にはまだ早いよと言われるから、早く大きくならなくちゃ。

母さんは今日もいない。
キッチンから聞こえる兄の音は、今日はやけに軽やかだ。