あの先生の瞳はとても綺麗だ。
先生に当てられるまでずーっと見てしまう。先生の当て方は寝ていたり、よそ見をしていたりする人を当てるのではなく、先生と目が合った人を当てていく。自分は授業中、板書は取るがそれ以外の時は先生の瞳を見つめている。そうだよね、当てられちゃうんだ。
黒板から振り返って自分と目が合う。ちょっと笑ったあと、少し下を見て、また自分と目が合う。そして自分の名を呼ぶ。自分は少し気まずくて発表する前に言葉が詰まる。その繰り返し。
先生の瞳の蒼に惹かれて。その瞳を追いかける。先生にみつめられ、熱を持った耳の赤に同級生は気づいているらしい。
午後11時、あの子からLINE
今日もいわゆる寝落ち電話に誘われる
うちはいいねんけど…生活音丸聞こえってそんな嬉しいんかな
学校で喋るときとは違う声にドキドキ
ふわふわしてちょっと呂律回ってなくて可愛い
いつも最後にあの子はこう言う
「おやすみ、いい夢が見られますように」
うちは心の中で願う
君が夢に出てきてくれますように
昼休みの中庭、自由の終わりを告げるチャイムが鳴り響く。最近、ふと耳にする少女の鼻歌。チャイムの続きを歌っているようだ。小躍りしそうなテンポだったり、眠たそうな旋律だったり、たまに少し悲しそうに鼻を啜っていたり。
案外、身近な人が歌ってたりするのかな。鼻歌の君なんて勝手にあだ名つけてしまった。名付けの才無いな。ここ最近の鼻歌の君は、鼻をよく啜りながら歌ってるから、もしかして花粉症だったり?
そんなことを考えながら、弁当箱を片付けて、保冷バッグにしまう。卒業するまでに見つけられるといいな。
「貴方の鼻歌のリスナーです!」なんて、まあまあ気持ち悪いかもね。
美術館に貴方を見に行った。特別展示の企画展に貴方はいた。ガラス越しに佇む貴方の姿。ライトに照らされて、貴方は輝く。
拵も、組紐も、あの時代に貴方の為に作られたもの。あの日の彼の手に握られていたと思うと、感慨深い。
この傷はあの時の?など思いふける。専門用語はわからないし、どこを見ればいいのかもわからない。でも、貴方が美しいことはわかる。貴方の肌に私が反射していたら面白いな。
貴方に出会えてよかったと感じる企画展。少し足を伸ばして、あの旅籠があったところに行こうかな。
昨日の帰り道、とっても寂しかった。
13:00から遊んで、カラオケをして、メイクしてもらって、プリクラとって…気づいたら23:00まわってた。
違う大学通うことになってるけど…また会いたいなー。
2人に選んでもらったメイク道具は大切に使うんだ!
7月もまたあそぼ!
貴女達と別れて向かう階段。通学で使っていたけど、いつもより段数が多いような気がした。