スランプななめくじ

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4/25/2024, 3:20:44 PM

ずっとずっと好きなのは、許されないこと。
あなたに想い人が出来ても。
そんな想い人と結ばれても。
子宝に恵まれ、幸せな家庭を築いていても。
ずっとずっと好きなのよ。

たとえ老いぼれてしまっても。
私に向ける笑顔じゃなくても。
それでも、好いてしまうから。

流れ星に願いを込める。

想いを伝えるなんてことはしないけど、
叶わぬ恋を抱き続けるのは苦しいから。
たとえ叶わぬ願いであっても、
たとえ願ってはいけないものであっても、
この一瞬の輝きに託すくらいは許して欲しいの。



あの流れ星のように、
私の恋心も眩く流れ落ちてしまえばいいのに。

4/22/2024, 11:19:46 AM

君が私から逃げられる瞬間は、いくらでもあった。
それでも私の手を離さなかったんだ。
散々私に頼って生きてきたじゃないか。
今更逃げたいだなんて、自分勝手が過ぎるぞ。

理解できない。君には私が必要だろうに。
私がいなければ何も出来ない癖に、
何も出来なかった癖に、
私を遠ざける理由はなんだ?
わざわざ綺麗な道を敷いてやっているのに、
断固として自分の道を突き進むのは何故だ?

君にとって私の手を振り払わなかったことが
たとえ間違いだったとしても、逃げることは許さない。

私が君から離れたら、どんなに困るか教えてあげよう。
目を腫らすまで泣いたって、涙を拭ってやらないよ。
喉が枯れるまで叫んだって、君を慰めてやらないよ。
君が自分から僕を求めれば、手を伸ばしてやるのに。

ねぇ、身をもって知っただろう?
君は私なくして生きていくことなんてできやしない。
これからだって、頼らないと生きていけないんだよ。



もう一度手を繋がせて欲しい。
ほら、そう言ってしまえば楽になれるのに。

頑なに口を開かない君が、どうにも愛らしくて。
全く私は気味が悪いよ。ぜんぶ、君が悪いんだ。

4/21/2024, 12:47:20 PM

俯いてしまうほど辛いことがあった日は、
夜が明けるまで走るんだ。
足が痛くなっても、肺がちぎれそうになっても、
朝日が目を刺すまで止まらない。

頬を伝う雫が、汗と混ざって落ちてゆく。
流して流して泣き叫んで、心ゆくまで走り続ける。
頬が乾き切った時、私はきっと前を向けているから。

がむしゃらに駆け抜けた先に、私の明日が待っている。

4/20/2024, 3:49:20 PM

君は私に別れを告げた。

贅沢させてやれる金もない。
二人で広々と住める家もない。
共に居れる時間も余裕もない。

お前を幸せにはできないと、私の手を離したんだ。



君は何も分かっていないらしい。
私は君にケーキを買うようなお金が無いことも、
二人で住むには窮屈な家だということも、
共に思い出を作ることが難しいことも、
全てわかっていたよ。
それでも君を選んだんだよ。

ケーキよりも君のただいまが何より嬉しい。
窮屈ならばもっと寄り添えばいい。
どこかへ出掛けなくとも、
君と手を握れていればそれでいいんだ。

何もいらないの。君だけでよかったんだよ。

4/13/2024, 9:38:01 AM

青と赤が入り交じり、やがて黒くなる夕空。
肌寒い風が吹き出す時間。
真っ赤な太陽に目を焼かれた時、
遠くの空へ旅立った君を思い出す。

君との別れも、こんな赤い夕焼けが照らしていた。
赤く染まった君の横顔は、泣きそうな表情だった。
励まし見送った君の背中は、暗闇に溶けていった。

元気にしているだろうか。
今でも私は、君を応援しているよ。
どんな道を歩んでも、どんなに離れた場所にいても、
私は君を忘れない。

夕日に君の面影が残っているから。

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