6/3/2025, 11:46:06 PM
「約束だよ」と言われたこと、覚えている
その時の彼の顔を覚えている。忘れるはずもない。
日に焼けて、
健やかに笑う。その目が映すものは?
あの日は梅雨の合間の晴れた
初夏の朝
心地良い風が吹いて
忘れないだろうなと
思ったこと
覚えている
あれからどのくらい時が過ぎた?
数十年?もっと?数百年?
わたしは彼と何を約束して
今日まで何を待ってるのだろう。
6/3/2025, 6:30:20 AM
ひとつの傘をふたりで差した。
わたしの胸は苦しくて、苦しくて。
でも言わない。絶対言わない。
理由なんて、言った先から嘘になるから。
傘の中で、わたしが抱いた苦しさは
わたしだけのもの。
6/1/2025, 11:21:09 PM
「雨上がりの夜空に」と清志郎が唄う。
雨はいつか上がるんだな。
雨が上がるのを待つことが、肝心なんだ。
だけど雨が上がったら、お気に入りの傘のことも忘れて
彼女は出かけて行くんだ。
雨の中を一緒に過ごした時間も忘れるんだろうな、きっと。
清志郎、教えて欲しい。こんな夜に彼女に逢えない気持ち、どう言ったらいい?
忘れられた雨傘のこと、彼女はいつ気づくのだろうか。
6/1/2025, 5:59:20 AM
勝ち負けなんていったら
いつもわたしの負けかな。
今のわたしが見たらね。
でもね、分からないよ?
5年後のわたし、10年後のわたしが今を見たら?
わたしが居なくなった遠い未来からの今日は?
5/31/2025, 1:19:42 AM
物語りは
終わらない
昨日の夜にもの語られた後の、わたしの物語り
彼は知ることはないのだろう
あなたの物語の読み手はきっと今日の雨の中にいる
あなたの、わたしの物語は続いていく
読み手の中で紡がれていく
それはいつまでもいつまでも
わたしの命が尽きても。
雨雲のように、変化し地に雨を降らせ
大地を育むような
そんな営み。