NoName

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11/12/2024, 3:18:01 PM

【スリル】


「このスリルが好きなんだよね!よっと」
そういう君はフェンスの向こう側の足場に座る
「落ちても知らないよ」
「平気平気私ってバランス感覚あるし余裕〜」
活発な性格の君はよく体に傷をつくっていた
大人しくしていればいいのに変に頭が回る君
そんな所も好きなんだけどね私も変わり者だな(笑)


ザワザワ
ヤバくない どうしてッ! ぅわ
(なんか騒いでるな何かあんの)
そこには真っ赤に染まる君がいた
足を滑らして転落したらしい
(ざまぁないね...)
手には私とオソロで買ったキーホルダー
そのキーホルダーは落ちた衝撃で壊れてしまっていた
大人しくしていればこうなることもなかったはず
君のその正義感は人を刺激するから
こうなるんだよ

11/11/2024, 10:33:47 AM

【飛べない翼】


私は他の人と違った翼を持って生まれた
そのせいか皆私を好奇の目で私を見る
その視線が嫌で私はいつも閉じこもってばかりだった
怖くて仕方なかった石を投げられるんじゃないか
陰口に押し潰されてしまうかもしれない
そんな事が頭の中をぐちゃぐちゃにしていった

(いっそ、こんな翼などなくなってしまえばいいのに)
私は自ら翼をもいでしまった
羽は紅く ては血で染まってしまった
もうこの翼じゃ空も飛べないかな
それすらとどうでもいいと思ってしまうほど
私は堕ちてしまった

ガシャン
振り返ると人がいた
カゴを落としてしまったようだったので
拾い上げて渡してあげ
「どうして!!なんで...翼は..どうした」
あぁせっかく集めたカゴの中身はまた床に散らばった
「早く治療しないと空を飛べなくな...」
私と目が合った瞬間 何を思ったのか私の頬に手を当て
「答えてくれよ...どうした誰にやられたんだ」
何をこの人は泣いて私を咎めるのだろう
<私は自分の意思で「痛かっただろう...辛かったよな」
ごめんと私を抱きとめた
なんでこの人は私の事をこんなにも想ってくれるのか
泣いてまで私を慰めてくれるの
「気づいてあげられなくてごめんな」
この言葉に私は何も言えなかった
ただ嗚咽が部屋の中に響いている
どちらの声か分からない

その後は私とこの人しか知らない物語だ

11/9/2024, 10:54:48 AM

【脳裏】


私はMBTI診断をやってみたところENFPだった
まぁ性格は診断通りで見てもらったらわかると思う
私は実際に友達も多いし言っちゃえば結構モテる
皆、私を「優しい」「親切」「可愛い」「器用」
「悩みなさそう!!」「モテるね」「裏表ない」
言ってくれるのは嬉しいことだ
だけど裏腹に私は良くないように思ってしまう

私が優しいのは人に好かれたいから
私が親切なのは自分の株をあげるため
私とて悩みはある
私は裏表がないのではなくて興味が無いだけ
どうせ10年もしないうちに縁が切れるなら
はなから期待などしても無駄である
ある人は言った
歳の割に大人びているだとか、他の子とは違う
まるで子供の姿をした大人だと
(何を知らないくせに私を語るなこの〇〇〇〇)

11/6/2024, 11:58:07 AM

【柔らかい雨】



私が泣くと雨が降った
まるで私を慰めるかのように
冷たい中にある柔らかいもの
それをなんと表すか私には分からないけれど
きっと良いものなんだよね
ありがとう私の為に泣いてくれるのね

10/30/2024, 11:23:18 AM

【懐かしく思うこと】


夢で見た物語

遥か昔、人や動物をいない古来の土地に神様がいた
私もそこに住んでいた
ある時、私は龍の卵を拾った
神様達は私にその卵を孵してみてはどうかと言うので
私は愛情をたっぷり注いで卵を孵した
黒竜だった、漆黒の鱗に青い目をした可愛い子
その子と共に私は神様たちの会議に出た
神様達はこの土地を分担して豊かにする計画を立てて
いたその時のこと
突然雲行きが怪しくなって辺りに漂う不穏な空気
私もただならぬ雰囲気に戸惑いを隠せない

急に狼の神様が私を覆った腕には黒竜を抱いて
神様は散り散りに姿を消した
「まずい!祠が壊れたらしい!!」
話を聞くと神様たちの中に昔もう1人の神様がいたそう
その神は規律を乱し、掟を破って仲間を陥れた...と
やむ得ず皆で祠に封印したそうな
それが何かしらの形で壊れて黒龍が出てきてしまった
この子を守らないと!!私はそう思って大事に抱き抱える

私の目の前に現れた漆黒の鱗を持つ龍
<ほぉ?我が同胞を抱えるお主は巫女か...なんとまぁ美味そうなおなごよのぅ>狼の神は失笑した
「何を言っておる、このおなごは神なるぞ頭が高い」
狼の神は私に
「私が時間を稼ぐ、早く社まで逃げるのじゃそこなら...こやつも入ってはくるまい早く行け!!」
私は黒竜を抱いて急いで社に隠れた
この子は不安げに首を傾げる
[大丈夫よ、私があなたを守るもの]

そので夢を終わった
信じられないだろうか
それでもいいこの物語を知って欲しい

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