【ベルの音】
ジングルベル〜ジングルベル〜鈴がなる♪
今日は楽しいクリスマス♬
至る所でスリスマスソングが流れる街
周りにはカップル、カップル!カップル!!
なんでこの季節はこんなにもリア充が多いんですかね
こんな?イルミネーションが綺麗な街で今年も?
サンタコスを着てさっぶいさっぶい外で宣伝している
私、可哀想過ぎない?おひとり様すぎる
はー私えらい偉すぎ
だるっリア充は末永く爆発しろ
来年こそはバチくそかっこいい彼氏作ってイチャイチャ
してやるわ!!待ってろ来年!!
【愛を注いで】
この入れ物が満たされた時を"愛"という
入れ物は人それぞれ大きさも形も全然違う
私の入れ物には底がない
どれだけ皆が愛を注いでもいっぱいにならない
だから人は私から離れていく
「欲張りすぎなんだよ」
「逆にお前は何してくれんの?」
「ないものねだりだね」
そればっかりで聞き飽きたし、そんな言葉欲しくない
私を愛してくれる人は居ないのかな...
<大丈夫ですか?>
私に手を差し出してくれたのは見るからに好青年
私と真逆タイプ、太陽みたいで眩しい
お礼を言って立ち去ろうとした時
<あの...俺..>
手を掴んできたのでまだ何かあるのだろうか
<貴方に一目惚れしました!!>
は?今ので惚れた?なんの要素もなかったような気が
馬鹿正直というかなんて言うか
まぁ私、面食いなので連絡先を交換してしまったけど
犬みたいだなこの人
<見てください猫です>
写真と共にきたメール
こまめなLINE、すぐ返信、犬だな
この人なら私に愛を注いでくれるかな
<可愛いね猫>君も
【ありがとう、ごめんね】
貴方は最後にそう言っていなくなったね
自分の言いたいことだけ言って消えるなんて
貴方らしいというか、なんて言うかさ
バカだね...ほんとに馬鹿で愚か
そういうのは生きている時に言うんだよ?
死んでから言ったて意味ないじゃん
私は喋れないし、目からは水が溢れて止まらないし
それを笑って何が面白いのよ
散々、私の事傷つけたくせにさ
都合いいなそんな君も好きな私もまた馬鹿なんだな
【微熱】
(朝から頭痛ッて)
気温差の影響からか最近、頭が痛い時がある
それでも学校には足を運ばないといけない
(学校休校にでもならないもんかね)
(着いたわ最悪…今すぐに帰りたい)
「おはよう」
『お、おすおすおはよう!』
この元気な人は隣の席の彼です
「朝から元気で羨ましいね」
『元気な事が取り柄だからさ』
そう言って照れてみせる彼はクラスの中心的存在
言わば陽キャだ
(陽キャ怖てかまじ今日頭痛いな薬持ってたっけ)
カバンを漁りながら朝の準備をしている と
『お前、もしかして体調悪い?』
「えっなんで?」
『だっていつも朝来たら違うクラスに行くじゃん
熱でもある?』
私のおでこに手を当てて、こちらをじっと見る
「ちょッ『やっぱり微熱あるな..保健室行こ』
初めて男子と手を繋いで!それも気になる彼!!
(もう私のライフはゼロよ〜!)
「熱上がったかも」
『えっマジ?!』
やばいじゃんなんて口にする彼がいつもより輝いて
見えるのはきっと熱のせいね
【太陽の下で】
貴方には暗い部屋じゃなくて
明るく暖かい太陽の下を歩いて欲しい
太陽は時として肌に痛く照り付けるけど
対策をすれば案外そうもないじゃない
私ねこれを人生と似ているような気がするの
暖かい世界の時もあれば痛く肌を刺す強い日光
それが入り交じるのが人生だと思う
いい時ばっかりじゃないし嫌なことばかりでもないの
だから貴方には太陽を人生を嫌いにならないで欲しい
私がかつてそうであったようにはならないで欲しいから
貴方に絶対太陽の元で明るくのびのびと育って欲しい
『15歳が話す"太陽の下で"』