「赤い糸」
「私と君は赤い糸で繋がっているんだ」
言いながらさ私の小指と君の小指に赤い糸を結ぶなんて
君はロマンチックだねなんて
あの日の君は少しおかしなこと言うからさ
これからの未来も共にするんだと言いたげな顔で
自慢げにさ
びっくりしたよ君が突然そんなことを言うから
何に影響されたのか知らないけど
突然そんなことを言われても反応に困るんだけど
でも君があまりにも楽しそうに話すもんだから
「そうだったらいいね」なんて性にあわない事言ってさ
恥ずかしかったよ正直ね
"またね"
今日もお馴染みの言葉で別れる
私は手を振っただけだった言葉を返さなかった
後に私はこのことを後悔した
まさかこれが最後の言葉になるなるて思わなかった
交通事故にあったなんて君らしくないじゃないか
ずっと一緒にいるんだろ?
なんで先に逝ってしまうんだい?
約束したじゃないか
君の手には赤い糸がより濃くなってあった
嘘つき
「ここではないどこか」
私はいじめを受けている
周りの人は助けてくれない
ただただ、耐えるだけの日々
夢の中だけが私に安らぎと安心を与えてくれる
夢の中にいつまでもいたい
起きたら現実が待っている
今日も私は虐められるだろう
こんな自分に嫌気がさして
気がつけば、私のスカートがひらりと舞っていた
冷たい
あぁごめんなさいお母さん、お父さんごめんなさい
私にはこの世界は狭すぎた
またいつかここではないどこかで幸せになりたい
「おやすみなさい世界…」
「君と最後に会った日」
今は亡き私の友よ
君はいつも私の隣で歩いていたね
どこに行くも一緒にいてさ
君がいなくなった私の隣はどうしたらいいんだい
1人歩く帰り道がこんなにも寂しいものだったなんて
知りたくなかったよ
そっちはどうだい
寂しくないか
酷いことを言われていないか
虐められていないか
君は弱虫さんだから1人で泣いていないか心配だよ
私の事なんて君は忘れているかもしれないけど
私は少なからず寂しいのかな
君の家に久しぶりに行ったよ
写真の中の君は不器用に笑っていて虚しかった
君に手を合わせることになるなんて
1年前の私じゃ思いもしなかっだろうね
喧嘩別れしたあの日
私は友を1人亡くした
「繊細な花」
古来の森にはとても美しい花が咲いているらしい
その花は見る人によって姿、色を変えるという
人々はその花を一目見たい本を頼りと花を探した
しかし、
何時間も何日も皆で探しても見つかりはしなかった
本当はないんじゃないかと口々に噂する
私も噂が本当なのか気になっていたものだから
朝から森に探しに出かけた
そして何分か歩き湖の近くを歩いていた時だった
そこには美しい花を持った天使がいた
こちらに気づいた天使が私にニコリと微笑んだ
まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのようだった
天使は少し考えてこう言った
「そちらのお嬢さん今見た事は皆には内緒にしてくださる?勿論タダとは言わないわ。」そういうと天使は
髪の毛から髪飾りをひとつ私の私の手のひらに置いた
「約束よ」
私は頷くことしか出来なかった
美しい美貌に見とれて余韻に浸っているといつの間に
天使はいなくなっていた
(本当はそんな花ないのよ)
(誰が噂がでっちあげたんだよ)
わかってない皆なんにも知らない
これは私と天使との約束
私の髪の毛には髪飾りが光を宿し光っていた
今日も私は天使に会いに森に出かける
「一年後」
一年後の私は何をしているのだろう
多分何も変わらないだろうね
私は私のままで成長するのだろうから
変わるといったらバイトするんだって?
すごいじゃないか頑張りなさい
私は勉強が苦手だからさ
頭のいい高校には行けないだろうけど
それでも自分の精一杯をやり切りなさい
君ならできるはずだから
周りにバカにされても気にしないでいいから
君が好きな道で大切な人を見つけて幸せになりなさい
いつか報われるから
報われない努力なんてないから
報われない努力があるならそれはまだ努力とは言わない
後悔のない人生なんてありゃしないんだから
せめて自分がしたいことを好きなだけして
終わりなさい