「子供の頃は」
何も分からなかった
無垢で純粋だった
あの頃の自分は人が好きだった
人は皆、私が好きなんだと勘違いをしていた
でも、本当は知っていたのかもしれない
目を逸らしていたのかもしれない
いつも周りに愛想を振りまいて
私は親切で優しくて明るい子を演じていた
大人の真似をして自分が常に一歩前を歩いていた
周りの子とは違うと言いたかった
認めてるもらいたかった
尊敬して欲しかった
頭は悪かったかもしれないけど
それでも何とか生きてきた
今となっては自分を見失ってしまって
あの頃の自分は私の中から消えてしまったけれど
それでも今が幸せならいいかと思った
愛してくれる人が隣にいてくれるなら自分なんて
消えてしまっても幸せだと思える
「日常」
日常の中の幸せってなんだと思いますか?
晴れていたらいいですね
休みならなおいいですね
お金を持ってショッピングをしてもいいですね
たまには募金とかしてみてもいいですね
一駅分歩いてみてら発見があるかもしれないですね
お花が咲いているかもしれませんね
美味しいお店があったら勇気をだして入ってみましょう
気に入る物があるかもしれない
カフェで音楽を聴くのもいいですね
美味しいものを食べながらの音楽は格別です
自分の好きな食べ物ならなおいいですね
皆様は日常の幸せはありますか?
「透明」
何色にもなれる透明はどんなところでも染まれるように出来ていた。自分はなんでも出来る気でいた。誰からも好かれる存在だと勘違いをして皆の隣にいた。
ある時気づいた自分には個性がないことを、周りには色んな人がいて、彩に満ちていた。輝かしい未来に向かって皆が歩んでいく中、自分だけが取り残されていく感覚に陥った。だから色をつけた、自分の好きな色に塗り潰した、これで自分も皆の輪に入れると期待した。
入ってみるとやはり皆楽しそうに各々過ごしていた、自分もまたこの一時を楽しんだ。
雨が降ってきた
皆が傘を持つ中、自分は持っていなかった
色が落ちてゆく
周りが自分を見つめている
視線が痛くてその場から逃げて逃げて逃げて
たどり着いた場所は元の場所
結局、自分は何者にもなれなかった…
そうして自分は雨となって消えてしまった
<あじさい>
6月の花と言えばあじさいですね。
色鮮やかに咲くあじさいの何たることか、雨水に濡れるあじさいは景色を映し出し。人はカメラを向ける。
あじさいの花言葉は
「移り気」「浮気」「無常」
色によって花言葉は異なるようで私は”紫” ”白”の花言葉が好きです。