NoName

Open App

「子供の頃は」

何も分からなかった
無垢で純粋だった
あの頃の自分は人が好きだった
人は皆、私が好きなんだと勘違いをしていた
でも、本当は知っていたのかもしれない
目を逸らしていたのかもしれない
いつも周りに愛想を振りまいて
私は親切で優しくて明るい子を演じていた
大人の真似をして自分が常に一歩前を歩いていた
周りの子とは違うと言いたかった
認めてるもらいたかった
尊敬して欲しかった
頭は悪かったかもしれないけど
それでも何とか生きてきた
今となっては自分を見失ってしまって
あの頃の自分は私の中から消えてしまったけれど
それでも今が幸せならいいかと思った
愛してくれる人が隣にいてくれるなら自分なんて
消えてしまっても幸せだと思える

6/23/2024, 10:09:33 AM