胸が高鳴る……
こんな気持ち初めてだった
自分の気持ちに気づいてからは
なにもしてないのに
目で追うようになった……
傍にいなくても近くで遠巻きに
見ているだけで幸せだった……
幸せだったのに……
今いつも見ていた君は私の前で
手を差し出している……
「あの!!そのずっとあなたのことが好きでした。
付き合ってください!!」
その言葉に私は驚きながら彼を見る。
あぁ……
駄目だ返事をする前に
胸が高鳴りすぎて苦しい……
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最初で最後の告白だ……
そう心に決めてずっと気になっていた彼女に
告白をした………
正直あまり話したことがない僕に急に
付き合ってと言われても困るよな……
友達になってくださいっていえばよかった……
じーっと下を向きながら彼女の返答に
胸を高鳴らせる……
断られるかも………
どっちかわかんないけど動悸がうるさい……
しばらくすると彼女は僕の手をとってくれた……
「私なんかで良ければ……お願いします。」
その笑顔はまた僕の胸を高鳴らせた………
君が気持ちよさそうに眠ってる姿を
見ると安心する。
あれだけつらい思いをしてたなんて
あのときには気づいてなかったから……
「ねぇ。君は今安心してる?」
眠っている君には聞こえないけど
独り言でつぶやいた。
すると君はこっちを見る。
「安心してるよ」
そう言う君の瞳は安らかだった。
君の安心できる場所になれるならよかった……
「もう寝よう。」
そう言って君を抱きしめた。
人にとって平穏な日常は違う。
友達といる時が平穏だと思う人。
家族といる時が平穏だと思う人。
大好きな人といるのが平穏だと思う人。
たくさん人がいるからこそそれだけ沢山の
思い方がある………
でもその平穏も長く続くわけではない……
これから先何が起こるかなんて誰にも
わからないから………
だから今をしっかり過ごす。
悔いのないように……
過ごせたらいいな………
二次創作です。
ぼーっとしていると声がかかる。
「名前。お久しぶりです。
また会えて嬉しいな。」
いつもの笑顔で緑色の髪の君は笑っていた。
私と同い年の少年。
ピアノがうまくて友達の話をよくしていた。
「本当に。すごいんですよ。」
友達の話をする彼はキラキラしていた。
「そうなんだ。自慢の友達なんだね。」
私がそう言うと彼は私に言う。
「名前には尊敬してる人とか
いないんですか?」
「尊敬してる人はたくさんいるよ。
でもそうだな。一人に絞れって言われると
私のお兄ちゃんかな……」
「お兄さんですか?」
「うん。結構年は離れてるんだけど。
私のことよく見てくれるし困ってたら
助けてくれる。それに人との接し方が
うまいんだ。いつもはなんかチャラチャラしてる
から不真面目って思う人が多いけど
でも多分一番真面目だと思う。」
「いいお兄さんですね。」
「うん。私もそう思う。」
しばらく話をしていると彼は何かを決心
したかのように私に言った。
「名前。この戦争が終わって平和に
なったらまた僕と会ってくれますか?
その時に貴方に伝えたいことがあるんです。」
「わかった。」
そう言うと彼は優しい笑顔で笑った。
あれから数日経って私はとんでもない
事実に気づくことになる……
受け止められなくて部屋にこもっていると
お兄ちゃんがやってきた。
「名前。入るぞ
どうした。そんなにしょぼくれた
顔しちゃって。」
私はやってきたお兄ちゃんに
今日あったことを話した。
「そうか……。敵さんだったのか。」
その一言だけだった。
その後お兄ちゃんはずっと傍にいてくれた。
何を話すでもなくただ近くにいるだけでも
今の私にはそれが救いだった……
------------パチッ----------------
「名前。作戦を始めるわ。発進できる?」
通信機からの声に驚いて目を覚ます。
その声に現実に引き戻される。
「あっ。ごめんなさい。マリューさん。
大丈夫です。ちょっと寝てました(笑)
いつでも出せますよ。」
「そう……名前。ごめんなさい。
貴女をまた巻き込んでしまって」
「何、言ってるんですか?義姉さんが
行くのに私がついてかないなんて
ないんですからね(笑)」
私がそう言うとマリューさんは微笑んでくれた
私はハッチが開くのを待つ。
もうお兄ちゃんも彼もいない……
過ぎ去った日々は戻らないけど
私には守りたい人がいるから
幸せにしたい人がいるから
その為にこの作戦を成功させないといけない…
「ありがとう。くれぐれも気おつけて。」
「 はい。花嫁強奪作戦及び
フリーダムの護衛開始します。
名前。スカイグラスパー出ます!! 」
誰もいない場所に逃げ込みたい…
誰にも見つからずに一人で生きていたい
そんなことをずっと思っていた。
政略結婚なんて嫌だ!!
したくない。
そう思っていた時に気づいたのは
誰もいない遠くの街に逃げることだった……
しんどいかもしれない。
辛いかもしれないけど
でもこの場所で生きていくよりかは
マシだ……
「さようなら。お父様。親不孝な
娘をお許しください……」
そう告げながら私は遠くの街に行く為に
家を出た……