誰でもいいから
本当に誰でもいい。
嘘でもいいから
本当に思ってなくていいから
「 生きてて偉いよ。
生きててすごいよ。
よく頑張ってるね 」
誰かでいいから
私に伝えてほしい
枕に顔を押し付けてベットの上で横になる……
どうして自分でも泣いているのかわからない
嫌なことがあったわけでも嫌なことを言われた
わけでもないのに……
心当たりがないのにずっと涙がでてきて止まらない。
誰にも気づかれたくない。
心配をかけるから。それにどうして泣いてるのか
理由を聞かれても答えれないから
早く止まってよ……
そんなことを思ってた時だった……
不意に誰かの手が頭に乗った
何を言うでもなくそこで私の頭を撫でるだけ……
しばらくして涙が落ち着くと幼馴染みは
頭を撫でながら言った。
「涙に理由なんてなくていいから。
もしまた泣きたい時はいつでも俺を呼んで。
絶対に飛んでくるから。」
そう言って幼馴染みは笑って部屋をあとにした。
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部屋から出ておばさんに挨拶をして
あの子の家から出て自分の家に帰宅し
部屋の中に入った途端固まった
嫌……えっ。
今俺なんかすごい恥ずかしいこと言わなかった
何、すぐ飛んでくるって。
恥ずかしい……
そんなことを思いながら
ふと窓をみるとあの子と目が合った。
すると何かを紙に書いていた……
しばらくすると……
【ありがとう】
そう言ってこっちに微笑む。
[ 涙の理由なんて知らなくていい。
あの子が……
大好きな君が笑ってくれるなら
それだけで俺はいいから ]
時計の針が重なる時を
毎日
みている。
みたら不安が
増すのをわかっているのに
それでもみてしまう………
そして心のなかで笑ってしまう
明日しんどくなるの
わかってるのに
【今日も0時すぎたな…… 】
大事な大切なずっと一緒だった
大好きな子がこの世からいなくなった
その日から数日は曇りで
そのせいもあるのか気持ちが憂鬱だった
それでも片付けをしないでいることは無理なので
少しずつ片付けを始める。
片付けをしているといろんなものから
君の面影が浮かび上がる
このおもちゃすごく気に入ってくれて
よく遊んでたな。
このご飯が好きだったよね。
おやつも隠しても隠してもうまいこと
見つけてきてたよね
そんなことを思いながら片付けをしていると
外から声が聞こえてきた。
小さな子ども達の声。
『わぁ〜。すごい!大きな虹だー!』
『すごいね。きれい!!』
『もっと近くに行ってみよ!』
『賛成!!』
子ども達はパタパタと楽しそうに走っていく…
私は外に出る
そこには大きな虹の架け橋が架かっていた。
もしも世界が終わるなら
大好きな人達と一緒にいたいな。
それと今まで支えてくれた物たちを
抱きしめて
『今まで支えてくれてありがとう。
あなた達がいてくれたからずっとしんどい時も
つらい気持ちが少しだけ和らいだよ
私と出会ってくれてありがとう。
あなた達を生み出してくれた方達も
ありがとうございます。』
そう思いながら終わりたいな。